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女子テニスツアーのムチュア・マドリッド・オープン女子(スペイン/マドリッド、レッドクレー)はシングルス決勝が行われ、第1シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)が第2シードのM・シャラポワ(ロシア)を6-1, 6-4のストレートで下し、大会2連覇を達成すると同時に、節目となるWTAツアー50勝目を決めた。
セリーナが敗れた場合、シャラポワに世界ランク1位の座に譲る事になっていたが、結果的にセリーナが女王の座を死守した。
試合後、セリーナは50勝目をあげた事について聞かれて「嬉しいわ。これから、どれだけ優勝出来るかわからない。誰も私が51勝目をあげられる何て、わからないよね?もう1勝出来ればいいなと思っている。出来れば、このままの調子を維持したいわね。最初は何もかもが新鮮なもの。でも、今や優勝だけを望んでいる。」と、話した。
これで両者の対戦成績は、セリーナの13勝2敗となった。2敗はいずれも2004年のもので、それ以降シャラポワは、長い間セリーナから勝利していない。
31歳のセリーナがレッドクレーで決勝戦を戦ったのは、2002年以来の事だった。
一方、1位の座を逃したシャラポワは「スローなスタートとなってしまった。セリーナのような相手の時に、それではだめ。反応も良くなかったし、動きも悪かった。ダブルフォルトのみならず、ファーストサーブも良くなかった。セリーナは、どんどん調子を上げていった。」と話し、肩を落とした。シャラポワは過去7度のレッドクレーの決勝戦で負けなしだった。
シャラポワは最初の3ゲームで5本のダブルフォルトを犯し、セリーナに勢いを与えてしまった。シャラポワのサービスの調子が悪い事に気付いたセリーナは、ギアを上げ、ウィナーを繰り出し、シャラポワを土俵際に追い詰めた。
シャラポワは第2セットで一時ゲームカウント3-1とリードしたが、再びサービスが崩れ始めダブルフォルトを犯すと、セリーナに追いつかれる。結局、シャラポワはこのセットでも3本のダブルフォルトを犯し、崩れたまま敗退した。
セリーナは昨年も今大会で優勝しているが、その際には実験的に青のクレーコートが使用されていた。しかし、選手から「滑りすぎる」というクレームが複数寄せられたため、今年は通常のクレーコートに戻された。
戻されたコートサーフェスについてセリーナは、今月末から始まる全仏オープンのコートと似ているため、同大会に向けたウォームアップとなると話す。
「今年のコートは、昨年とは全く違っており、全仏オープンのコートと似ていてプラスに働いている。全仏に向けてよい準備が出来るわ。」と、セリーナ。
《ムチュア・マドリッド・オープン シングルス対戦表》
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