女子テニスツアーのムチュア・マドリッド・オープン女子(スペイン/マドリッド、レッドクレー)は11日に準決勝を行い、第2シードのM・シャラポワ(ロシア)が第16シードのA・イバノビッチ(セルビア)を6-4, 6-3のストレートで下し決勝へ進出した。
第1セットを6-4で奪ったシャラポワは、第2セットでは0-2と一時、リードを許す。しかしその後は見事逆転に成功、このセットを6-3で奪うと、そのまま試合に終止符を打った。
試合後、シャラポワは「数週間前のドイツの大会で彼女(イバノビッチ)対戦した際、第2セットでいいプレーができなかった。今日、第2セットで早々にブレークされてしまった時はそのことを思い出し、二の舞を踏まないように気をつけたの。第2セットではいいテニスしながら逆転できたわ。いい感じの逆転劇だった。また全体的には今日のプレーに満足している。」と振り返った。
一方、敗れたイバノビッチは「スコア以上に接戦だった。特に第1セットではチャンスがたくさんあった。少しエネルギーレベルが低く、大事な場面でショットに正確性を欠いた。彼女(シャラポワ)は偉大な選手だから、勝ちたいと思うのであれば最高のプレーをしなければならない。」と分析していた。
「でもトップ選手を倒せる状態に近づいてきたわ。」
勝利したシャラポワは、第7シードの
S・エラーニ(イタリア)を7-5, 6-2のストレートで下した第1シードの
S・ウィリアムズ(アメリカ)と対戦する。シャラポワが優勝した場合、セリーナに代わって世界1位の座に返り咲くため、試合には大きな注目が集まっている。
決勝戦についてセリーナは、シャラポワ対イバノビッチ戦が終わる前に次のように語っている。「楽しみだわ。今大会では初戦からクレーのスペシャリストとしか戦っていない気がする。みんな私よりも体格が小さかった。だから明日は本当にいい試合になると思うわ。試合内容がこれまでとは違って、ご想像通り、パワー勝負になると思うけれど、その一方で安定度も保たなければならない。」
シャラポワは今回がツアー50度目の決勝戦となる。これまでの49回の戦績は29勝20敗。
一方のシャラポワは決勝について「彼女(セリーナ)との対戦はいつもタフだわ。長い間、彼女に勝っていない。でも今回は勝てる状態にあると言えるわ。」と話した。
「今回の目標は試合を通じて高いレベルのプレーを維持すること。それによってチャンスを見出し、機会をつかんでいきたい。彼女とクレーで対戦するのは久しぶりのこと。」
シャラポワの四大大会初優勝は芝のウィンブルドンで、芝で行われた昨年のロンドン五輪でも準優勝している。しかし昨年にはクレーの全仏オープンでも優勝、キャリア・グランスラムを達成している。
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(2013年5月12日9時58分)