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女子テニスツアーのカタール・オープン(カタール/ドーハ、賞金総額236万9000ドル、ハード)は15日、シングルス準々決勝が行われ、第2シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)が第7シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)を3-6, 6-3, 7-5の逆転で下し、ベスト4進出を決めると同時に、2010年10月以来となる世界ランク1位への返り咲きを決めた。
2002年7月に20歳で初めて世界ランク1位になってから、この日の勝利で6度目となる女王返り咲きを決めた事について「もう1度、世界ランク1位へ戻る機会をもらえた事に感謝しているわ。ここまでは、本当に長い道のりだったから、今は本当に感無量ね。厳しい練習もこなしてきたわ。でも、ここで立ち止まるわけにはいかないわね。」と、セリーナは語った。
この日の勝利によりセリーナは、今までC・エバート(アメリカ)が記録していた女子の世界ランク1位最年長記録である30歳11ヶ月3日を、31歳4ヶ月24日に更新した。
昨年セリーナはウィンブルドンと全米オープンでグランドスラムタイトルを獲得し、オリンピックでは単複で金メダルを獲得。通算成績でも、勝率93.5パーセントの58勝4敗という成績を残しており(女子の最高記録は2007年の勝率94.0パーセントの63勝4敗のJ・エナン(ベルギー))、今季もすでに開幕戦となるブリスベン国際で、現役選手最多となるツアータイトル47勝目を獲得しており、今大会で48勝目を目指す。
セリーナとクヴィトバは過去3度対戦し、全てセリーナがストレートで勝利をおさめていた。しかし、セリーナ優勢との大方の予想に反し、この日先行したのはクヴィトバだった。
第1セットを落としたセリーナは、第2セットで息を吹き返し、たった1度掴んだブレークポイントを決めて、セットカウント1-1とする。勝負の行方は第3セットへ。
第3セット、セリーナはクヴィトバにブレークを許し、ゲームカウント1-4とリードされてしまう。だが、ここからプレーの質を一段引き上げセリーナが、3度のブレークに成功し、2時間7分に及ぶマラソンマッチに勝利をおさめた。
「どうやって勝ったか、本当に覚えてないの。本当に彼女が素晴らしいプレーをして、ウィナーを決めてきたから、ただそれについていこうとしていただけなの。ただ、負けている時にもすごい声援をもらう事が出来たから、それが力になったわ。」と、試合を振り返るセリーナ。
準決勝でセリーナは第8シードのS・ストザー(オーストラリア)に6-2,6-4のストレートで勝利した第3シードのM・シャラポワ(ロシア)と対戦する。
この日行われた試合結果は以下の通り。
○M・シャラポワ(3) vs. ●S・ストザー(8), 6-2, 6-4
○V・アザレンカ(ベラルーシ)(1) vs. ●S・エラーニ(イタリア)(6), 6-2, 6-2
○S・ウィリアムズ(2) vs. ●P・クヴィトバ(7), 3-6, 6-3, 7-5
○A・ラドワンスカ(ポーランド)(4) vs. ●C・ウォズニアキ(デンマーク)(10), 6-2, 7-5
今大会の優勝賞金は42万6000ドル。
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