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男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、賞金総額295万475ユーロ、クレー)は17日、シングルス3回戦8試合が行われ、第16シードのR・ガスケ(フランス)が第4シードのA・マレー(英国)に6-7 (1-7), 6-3, 6-2の逆転で勝利する波乱が起きた。
2時間59分で決着となったこの試合、両者ともに17本のブレークチャンスがあったが、ガスケは6度のブレークに成功したのに対し、マレーは2度しかブレークに成功しなかった。
「自分にとって大きな試合でしたし、第1セットを失ったのは残念でした。」とガスケ。「1セットだけで1時間20分はタフでしたが、それからプレーが良くなり、第2セット第1ゲームでブレークすることが出来ました。さらに、自分のサービスゲームでも気持ち良くプレーできました。」
火曜日に行われた2回戦では、D・ナルバンディアン(アルゼンチン)とフルセットの接戦を演じていたマレーは「あの夜と似ています。長い試合と終わりに近づくにつれて痛む背中。ですが、これは予想していました。トレーニングから試合の間に休みませんでしたが、筋肉はもっと疲れていたようです。」と、敗戦を受け入れていた。
世界ランク4位のマレーがベスト8に進出できなかったのは、これで今季2度目のこと。またマレーは、前週のマドリッド・マスターズを後背部の怪我のために欠場していた。
昨年の今大会ではベスト4と好成績を残しているガスケは、準々決勝でD・フェレール(スペイン)と対戦する。第6シードのフェレールは、第11シードのG・シモン(フランス)を6-0, 7-6 (7-5)で下している。
今大会のディフェンディング・チャンピオンで第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)は、第14シードのJ・モナコ(アルゼンチン)を4-6, 6-2, 6-3の逆転で撃破、何とかベスト8入りを決めている。
強風で砂が舞う中で行われた試合、第1セットはバックハンドでミスを散発するジョコビッチに対し、我慢強いプレーを続けたモナコがチャンスを生かしてブレーク、セットを先取する。
第1セット第10ゲーム、立て続けにミスを犯してしまいセットを失ったジョコビッチは、それまで溜まっていたフラストレーションが頂点に達し、ラケットをコートに2度も叩きつける。この行為によってジョコビッチには主審から警告が与えられた。
ラケットを折ったことに関してジョコビッチは「初めてのことではないし、これからも起きうることでしょう。僕は感情豊かな選手なので。子供たちが見ていないことを願っています。だけど、あれで試合の流れが僕の方に引き寄せられませいた。」とコメントしている。
第1セットを落としたジョコビッチは、第2セットでもモナコに先にブレークを許し、ゲームカウント1-2とされてしまうが、ここから5ゲームを連取して一気にセットオールに追いつくと、第3セット第8ゲームで決定的なブレークを奪い、そのまま試合に終止符を打った。
「とても奇妙な試合でした。あの風の中でのプレーは難しかったですが、それはお互い様です。序盤は彼の方が良い対処をしていました。」とジョコビッチ。「守備的なプレーになりすぎましたし、受け身でしたから、彼が全てをコントロールしていました。1セットと半分は彼の方が良い選手でした。」
今大会3度目の優勝を目指すジョコビッチは、準々決勝で第5シードのJW・ツォンガ(フランス)と対戦する。ツォンガはこの日、第10シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を6-4, 6-1で下し、ベスト8入りを決めている。
第2シードのR・ナダル(スペイン)は同胞のM・グラノジェルス(スペイン)に6-1, 6-1で、第3シードのR・フェデラー(スイス)が元王者のJ・C・フェレーロ(スペイン)に6-2, 5-7, 6-1で勝利、それぞれベスト8に名を連ねている。
この他の試合では、第7シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)が第12シードのN・アルマグロ(スペイン)に7-6 (7-3), 6-3で、A・セッピ(イタリア)がS・ワウリンカ(スイス)に6-7 (1-7), 7-6 (8-6), 7-6 (8-6)で勝利、ベスト8入りを果たしている。
今大会の優勝賞金は46万260ユーロ。
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