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ジョコビッチがナダル破り初優勝◇USオープン

テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会15日目の12日、男子シングルス決勝が行われ、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)がディフェンディング・チャンピオンで第2シードのR・ナダル(スペイン)を6-2, 6-4, 6-7 (3-7), 6-1で撃破、今大会では自身初となるタイトルと優勝賞金180万ドルを手に入れた。

「大きな試合では、勝者はわずか数ポイントという小さな差で決まります。」とジョコビッチ。「勝者というのは、より強く自分の勝利を信じた選手だと思います。」

この日の勝利でジョコビッチは、今季の通算成績を64勝2敗とするとともに、10勝目となるタイトルとなった。

「素晴らしい1年です。そして、まだ続きます。」

またジョコビッチは、世界ランク2位のナダルに対し、今季の対戦成績を6勝0敗とした。この6試合は全て決勝となっており、今大会を含むハードコートが3大会、クレーコートが2大会、そしてウィンブルドンとなっている。全豪オープンでも優勝しているジョコビッチは、これでオープン化以降6人目となる1シーズンでのグランドスラム3勝を達成した事になる。

昨年の決勝でジョコビッチを下し、生涯グランドスラムを達成していたナダルは「もちろん残念です。しかし、彼は信じられないプレーをしていました。彼が今シーズンにしていることを真似するのは不可能です。」と、ジョコビッチの強さを称えた。

残り数ヶ月となった今シーズン、ジョコビッチはツアー最高勝率の歴代記録の更新も可能になってきた。これまでの最高記録はJ・マッケンロー(アメリカ)が1984年に記録した82勝3敗となっている。しかし、この年のマッケンローはグランドスラムで2勝しかしておらず、全仏オープンでは決勝で敗れ、全豪オープンは出場すらしていなかった。

現役選手での最高記録は、R・フェデラー(スイス)が2005年に記録した81勝4敗となっている。この年のフェデラーは全豪オープンと全仏オープンでベスト4、ウィンブルドンとUSオープンでタイトルを獲得していた。

昨シーズンまでジョコビッチに対し16勝7敗としていたナダルは「彼はどんな時でも、もう1球、もう1球とラリーを続ける自信に溢れています。彼のフォアハンドも、バックハンドも以前より強くなったわけではありません。サーブもです。」と、今シーズンのジョコビッチについてコメントしている。

この意見にジョコビッチも否定する事はなく「ここ数年、自分のプレーの大きな部分に変更はありません。ストロークの大部分は、この2、3年は同じだと思います。だけど、これまで打っていなかったようなショットを打つこともあります。」と、自らのプレーについてコメント。

今シーズンが始まったとき、ジョコビッチは2008年の全豪オープンが唯一のグランドスラムタイトルだった。しかし、短いオフの期間にジョコビッチはサーブを大きく向上させ、減量にも取り組んだ。さらに、デビスカップで祖国セルビアのエースとして世界一の座を掴んだことで、新たな自信を身に着けていた。

ジョコビッチは今シーズンの開幕から43連勝を達成していたが、全仏オープン準決勝でフェデラーに敗れ、連勝記録を止められていた。また今大会の前哨戦であるシンシナティ・マスターズの決勝、A・マレー(英国)にリードを奪われると、肩の負傷を理由に途中棄権したのが今季2敗目だった。

昨年の決勝と同じ顔合わせとなったこの日、大会連覇がかかるナダルが第1セット2-0とリードを奪い先手を握る。しかし、ジョコビッチがここから6ゲームを連取して一気にセットを奪取、試合の主導権を握る。

第2セットもナダルがゲームカウント2-0と先にリードするものの、ジョコビッチは4ゲームを連取してリードを奪い返すと、第9ゲームでこのセット3度目のブレークに成功、そのまま逃げ切り2セットアップとリードを広げる。

第3セットで先にブレークに成功したのはジョコビッチ、第3ゲームでブレークしたジョコビッチは2-1とリードを奪うが、その直後のゲームでナダルがブレークバックに成功する。続く2ゲームもお互いにブレークに成功すると、その後はサービスキープが続いたが、第11ゲームでブレークしたジョコビッチが6-5とリード、自らのサービスゲームを迎える。

しかし、この土壇場でナダルはブレークバックに成功すると、このセットはタイブレークに突入する。これまでグランドスラム決勝でストレート負けを喫していないナダルは、このタイブレークで5-1とリードを奪うと、そのままセットを取り返す。

そして第4セット、第2ゲームでブレークしたジョコビッチが3-0とリードを奪うと、今度はナダルに反撃のチャンスを与えないプレーを展開、第6ゲームでもブレークに成功したジョコビッチは、4時間9分で勝利の瞬間を迎えた。

「結論から言うと、グランドスラムで勝つことが全てです。僕らのスポーツでは、最も価値がある大会なのです。」とジョコビッチ。「今は、感情的にも体力的にも精神的にも力を使い果たしました。」

そして優勝杯を手にしたジョコビッチは「しかし、このトロフィーを手に入れました。このために戦っていたのです。」と付け加えた。

(2011年9月13日14時27分)

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