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モンフィスがフェデラー破り決勝進出◇BNPパリバ・マスターズ

男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズであるBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、賞金総額222万7500ユーロ、ハード)は13日、シングルス準決勝2試合が行なわれ、地元勢で第12シードのG・モンフィス(フランス)が第1シードのR・フェデラー(スイス)に7-6 (9-7), 6-7 (1-7), 7-6 (7-4)の2時間41分で勝利、決勝進出を果たした。

昨年に続き2年連続の決勝進出を果たしたモンフィスは、決勝で第4シードのR・ソデルリング(スウェーデン)と顔を合わせる。ソデルリングは、地元勢のM・ロドラ(フランス)を6-7 (0-7), 7-5, 7-6 (8-6)の逆転で下し、決勝進出を決めている。

第3セット第12ゲームで5本のマッチポイントをフェデラーに握られたモンフィスであったが、このピンチを切り抜けてタイブレークに持ち込んでいた。タイブレークではフェデラーがフォアハンドをミスでモンフィスが6-4とチャンスを掴むと、1本目のマッチポイントでサービスウィナーを決めた。

6度目の対戦でフェデラーから初勝利を挙げたモンフィスは「彼は僕がとても憧れていた選手なんだ。彼はテニスの生ける伝説だよ。伝説だし、彼に勝つことはとても素晴らしい勝利さ。この勝利はずっと覚えていると思う。」と、勝利の喜びを隠さなかった。

お互いにサービスキープを続け突入した第1セットのタイブレーク、5-6ダウンとなったフェデラーはサービスエースでピンチを脱すると、続くポイントでフォアハンドのウィナーを決め7-6とセットポイントを握る。しかしモンフィスもサービスウィナーを決め7-7とすると、フェデラーがフォアハンドのリターンをミスし、今度はモンフィスがプレッシャーをかける。ここでフェデラーがフォアハンドのダウンザラインを狙うもボールはネットにかかり、モンフィスがセットを先取する。

第2セットもお互いにサービスキープが続き、再びタイブレークに突入。このタイブレークではフェデラーが序盤から猛チャージで5ポイントを連取、そのままモンフィスを押し切り試合はファイナルセットへ。

第3セットでは、第2ゲームでフェデラーがこの試合初となるブレークに成功、ゲームカウント2-0とリードを奪う。

「ブレークアップしたとき、試合のコントロールを握ったと思ったんだ。」とフェデラー。「本当に残念だよ。負けるには辛い試合だったね。」

しかしフェデラーは第7ゲーム、フォアハンドのエラーからモンフィスにブレークチャンスを与えてしまう。ここでモンフィスはバックハンドのウィナーを決め、ブレークバックに成功する。

「この試合に本当に勝てると思ったのは、彼がブレークポイントをくれたあのフォアハンドの時だったね。」とモンフィスは試合後に語っている。

この日は敗戦に終わったものの、フェデラーは自らの調子については好感触を得ているようだ。

「少し安心しているのは、良い体調のままトーナメントを終えられたことだね。精神的にも調子は良いよ。」とフェデラー。「このままスイスに帰国して、ロンドンへの準備をするつもりさ。ロンドンでは勝つチャンスがあると思っているよ。」

世界ランク14位のモンフィスと同5位のソデルリングは、これまでにマスターズでタイトルを獲得したことはなく、日曜日の決勝に勝てばお互いに初のマスターズ大会制覇となる。

第1セットをタイブレークの末に落としていたソデルリングは、第3セット第12ゲームでロドラに3本のマッチポイントを握られるピンチを迎えたが、ネットプレーでこのピンチを切り抜けると、2本目のマッチポイントでフォアハンドウィナーを決め、2時間49分で決勝への切符を手に入れた。

「ベストのテニスをしなくても、勝つことが出来ることが理解できたよ。」とソデルリング。「テニスはとてもメンタルなスポーツなんだ。試合を左右するのは精神的なものなのが多いね。数年前と比べると、とても成長したと思うよ。」

今大会の優勝賞金は45万ユーロ。

(2010年11月14日14時08分)

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