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テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会8日目の25日、男子シングルス4回戦が行なわれ、第1シードのR・フェデラー(スイス)が地元期待の第22シード、L・ヒューイット(オーストラリア)を6-2, 6-3, 6-4のストレートで下すなどし、ベスト8が出揃った。
昨年の決勝ではR・ナダル(スペイン)の前に涙を飲んだフェデラーは、これでヒューイットに対し15連勝とした。フェデラーが最後にヒューイットに負けたのは、今回と同じロッド・レーバー・アリーナで行なわれた2003年のデビス・カップまで遡る。
フェデラーは初優勝を果たした2004年以来、今大会では6年連続で準決勝以上に進出しており、記録更新に王手をかけた。また、フェデラーとヒューイットの25回の対戦は、現役選手では最多の対戦回数となる。
第1、第2セットを先取したフェデラーは、第3セット第9ゲームでこのセット2度目となるブレークに成功すると、続く自らのサービスゲームでは、サービスエースでマッチポイントを引き寄せると、最後はサービスウィナーでゲームセット、試合時間は1時間55分だった。
「僕がドローを見たとき、レイトンの名前が近くにあったんだ。それは見たいものじゃなかったよ。」と語っていたフェデラーであったが、試合では普段どおりにチャンスを活かす勝負強さを発揮していた。「良かった点といえば攻撃だね。良いサーブが欲しいときに打つことが出来たし、動きも良かった。とても満足しているよ。」
一方でフェデラーは「エラーが少なかった。」と試合の感想を述べている。この試合でフェデラーが犯した凡ミスは、ヒューイットの18本に対し27本であったが、実に49本のウィナーを量産していた。
敗れたヒューイットも「彼はクリーンにボールを打っていたし、彼のサービスゲームでスキを見つけられなかったからタフだったよ。」と、この日のフェデラーのパフォーマンスには負けを認めるしかなかった。
この勝利によりフェデラーは、第6シードのN・ダビデンコ(ロシア)が待つ準々決勝に進出することとなった。ダビデンコは第9シードのF・ベルダスコ(スペイン)を6-2, 7-5, 4-6, 6-7 (5-7), 6-3のフルセットで下し、ベスト8入りを決めている。
もう一方の準々決勝では、第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と第10シードのJW・ツォンガ(フランス)が対戦することとなった。ジョコビッチはL・クボット(ポーランド)を6-1, 6-2, 7-5で、ツォンガは第26シードのN・アルマグロ(スペイン)を6-3, 6-4, 4-6, 6-7 (6-8), 9-7で下している。
2008年の決勝でツォンガを破り、自身唯一のグランドスラムタイトルを手にしているジョコビッチは「以前の僕とは違うし、強くなっているからタフな試合も乗り切れるはずさ。2008年の全豪オープンは僕のキャリアでも最高の大会だったけど、今年も同じことが出来ると信じている。」と2度目の優勝に闘志を燃やしていた。
今大会の優勝賞金は210万豪ドル。日本円でおよそ1億7640万円。
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