セリーナがベスト８進出◇バンク・オブ・ウエスト・クラシック

女子テニスツアーのバンク・オブ・ウエスト・クラシック（アメリカ/スタンフォード、賞金総額７０万ドル、ハード）は３０日、シングルス２回戦４試合が行なわれ、第１シードのＳ・ウィリアムズ（アメリカ）が、Ｍ・シンク（ハンガリー）を6-3, 7-6 (9-7)で下し、ベスト８に進出した。

世界ランク２位のセリーナは、第１セットこそ同５６位のシンクを圧倒したが、第２セットでは調子を上げてきたシンクにタイブレークまで追い詰められ、ストレート勝ちながらも２時間近いロングマッチを強いられた。

試合後の会見でセリーナは「彼女のサーブは良かったわ。特に終盤にかけてね。私は良いリターンが出来た。だけど、まだ良い練習程度ね。」と貫禄のコメントを残した。

セリーナは準々決勝でノーシードのＳ・ストザー（オーストラリア）と対戦する。「良い試合になると思うわ。彼女はすごく強くなった。今週は少し休みボケみたいだから、調子を戻せるといいわね。」と語った。

そのセリーナの姉であり、第２シードのＶ・ウィリアムズ（アメリカ）は予選勝者のＡ・クドリャフツェワ（ロシア）を6-1, 7-5で下し、順当にベスト８進出を果たしている。この結果、世界ランク３位のヴィーナスは、元女王のＭ・シャラポワ（ロシア）と準々決勝で対戦することとなった。

通算６度目のシャラポワとの対戦に臨むヴィーナスは「自分のプレーを出来る限りやりぬくのがキーポイントをなるでしょう。何も隠すことはないわ。自分にとっても良い試合になる予感があります。マリアとの対戦はいつも楽しみです。」とコメントしている。

一方のシャラポワは水曜日の会見で「興奮しているわ。彼女と試合をするのは大好きだし、久しぶりね。復帰ができて、ヴィーナスのような偉大な選手と試合するチャンスを得ることは素晴らしいことです。彼女は今、全盛期に達しています。」と述べている。

元女王同士の注目の１戦は、ナイトセッションで行われる予定。

第４シードのＪ・ヤンコビッチ（セルビア）は、Ｓ・リシキ（ドイツ）を2-6, 6-2, 6-4とフルセットの逆転で下し、ベスト８の切符を手に入れている。元世界ランク１位のヤンコビッチは、準々決勝で第８シードのＭ・バルトリ（フランス）と対戦する。バルトリは、予選勝者のＭ・オーディンを7-5, 6-4とストレートで下し、ベスト８入りを果たした。

過去７度の対戦でヤンコビッチに４勝と勝ち越しているバルトリは「良い試合になると思うわ。私はいつもヤンコビッチに勝ってきた。私がプレーしたいのは誰だと思う？」とコメントすると、ヤンコビッチは「彼女はセリーナのような口ぶりね。彼女は誰？ツアーにいる他の選手にすぎないわ。」と返し、早くも舌戦を繰り広げている。

今大会の優勝賞金は１０万７０００ドル。