男子テニスツアーのマスターズ１０００シリーズであるモンテカルロ・ロレックス・マスターズ（モナコ/モンテカルロ、賞金総額２７５万ユーロ、クレー）は１３日、シングルス１回戦１１試合が行われ、Ｊ・Ｉ・チェラ（アルゼンチン）がＩ・クニツィン（ロシア）を6-4, 2-6, 7-5で振り切り、２回戦で第１シードでクレー王の異名を持つＲ・ナダル（スペイン）と対戦する。
フルセットにもつれたこの試合は、勝敗を決める第３セットでチェラは２度のブレークを奪われるも、クニツィンのサーブを３度ブレークに成功し、接戦を制した。上位８シード選手は１回戦が免除されているため、勝つと世界ランク１位のナダルとの対戦が決まっていた。ナダルは今大会４連覇を果たしているなど、クレーではここ数年無敵を誇っており、どこまで食い下がれるか。
ナダルは「チェラはクレーを得意としているし、彼に勝つには自分も良いテニスをしなければならない。ミスをすくなくして、積極的なプレーをしたい。」と、チェラ戦へ向けて抱負を語っていた。
Ａ・セッピ（イタリア）はＪ・メルツァー（オーストリア）を6-2, 6-0と一蹴し、第２シードのＲ・フェデラー（スイス）との対戦を決めた。セッピは第１サーブでは７４％、第２サーブでも６９％と高い確率でポイントを獲得し、メルツァーに１度もブレークポイントを握らせない完璧なプレーだった。世界ランク２位のフェデラーは当初、今大会への出場の意思を表さなかったが、大会側からの主催者推薦を受け、急遽出場となった。先週末に挙式を挙げたばかりの新郎フェデラーのプレーに注目が集まる。
この日登場したシード勢では、第１４シードのＭ・チリッチ（クロアチア）がＦ・チポッラ（イタリア）を6-3, 6-2のストレートで下すも、第１５シードのＲ・シュティエパネック（チェコ共和国）はＮ・ラペンティ（エクアドル）に3-6, 6-1, 3-6で破れ、早くも大会を後にした。チリッチはＴ・ベルディフ（チェコ共和国）と予選勝者のＦ・フォッグニニの勝者と、ラペンティは、Ｍ・サフィン（ロシア）と主催者推薦で出場のＬ・ヒューイット（オーストラリア）の勝者と対戦する。
その他の試合結果は以下の通り。
Ｍ・グラノジェルス（スペイン） ○-× Ｊ・アカスーソ（アルゼンチン）, 7-6 (7-4), 7-6 (7-2)
Ｏ・エルナンデス（スペイン） ○-× Ｊ・ベネトー（フランス）, 6-4, 6-4
Ｊ・モナコ（アルゼンチン） ○-× Ｊ・シャーディ（フランス）, 6-2, 7-5
Ａ・ベック（ドイツ） ○-× Ｎ・キーファー（ドイツ）, 1-6, 7-6 (7-1), 6-4
Ｍ・ジケル（フランス） ○-× Ｅ・シュワンク（アルゼンチン）, 3-6, 6-1, 7-6 (7-2)
Ｉ・リュビチッチ（クロアチア） ○-× Ｋ・フリーゲン（ベルギー）, 6-4, 6-7 (5-7), 6-4
Ｖ・ハネスク（ルーマニア） ○-× Ａ・マルティン（スペイン）, 6-2, 6-3
今大会の優勝賞金は４３万４０００ユーロ。
（2009年4月14日11時03分）
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