男子テニスツアーのサンクトペテルブルク・オープン（サンクトペテルブルグ/ロシア、賞金総額１０４万９０００ドル、ハード）は２０日から開幕し、昨年度覇者で、先週のマドリッドのマスターズ・シリーズで優勝を飾った世界ランク４位のＡ・マレー（英国）が第１シードで出場し、２週連続優勝を狙う。
７月のシンシナティに続き、マスターズ・シリーズで２連勝を達成した２１歳のマレーは、その間に行われたＵＳオープンでも決勝で同２位のＲ・フェデラー（スイス）に敗れはしたものの、初のグランドスラム準優勝を飾るなど、ランキングも自己最高位の４位まで上昇させている。ツアー最終戦への出場権もすでに獲得し、好調を維持している。
Ｔ・ヘンマン（英国）やＧ・ルゼッドスキ（英国）の後継者として期待の高いマレーだが、「ティム（ヘンマン）やグレッグ（ルゼッドスキ）は、長いテニス人生の中で、今の自分よりたくさんの成功を収めた。でも自分は、この短い期間では二人が成し得なかったことを達成できたんだ。」と、２度のマスターズ・シリーズ優勝を、若干２１歳で成し遂げたことに自信を深めている。昨年に続く２連覇を狙い、Ｖ・トロイキ（セルビア）と１回戦を行う。
第２シードはＮ・ダビデンコ（ロシア）で、先週の２回戦敗退を払拭し地元での優勝を狙う。第３シードはＦ・ベルダスコ（スペイン）、第４シードはＭ・ヨージニ（ロシア）、第５シードはＭ・チリッチ（クロアチア）、第６シードはＤ・ツルスノフ（ロシア）、第７シードはＭ・アンチッチ（クロアチア）、第８シードは元世界１位のＭ・サフィン（ロシア）と続く。
この日はシングルス１回戦３試合が行われ、第６シードのツルスノフがＤ・フルバティ（スロバキア）に1-6, 1-6とわずか５６分で敗れる波乱に見舞われた。現在世界ランク３４０位のフルバティは、右ひじ痛のためランキングを落としてはいるものの、復活の兆しを見せており、この日も自己最高位１２位の実力を見せツルスノフを圧倒した。２回戦では、Ｉ・クニツィン（ロシア）を6-2, 6-3で下したＲ・シュトラー（ドイツ）と対戦する。
残りの試合では、Ｖ・ハネスク（ルーマニア）がＥ・コロレフ（ロシア）を6-1, 6-2と、こちらも１時間半足らずの圧勝で初戦突破を果たした。２回戦では、第５シードのチリッチと、予選から勝ち上がったＭ・ククシュキンの勝者と顔を合わせる。
今大会の優勝賞金は１７万１０００ドル。
（2008年10月21日10時00分）
ジョコ敗北、原因は「わからない」 
