テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は5日、女子シングルス3回戦が行われ、前年女王で第17シードの
B・クレチコバ(チェコ)は第10シードの
E・ナバロ(アメリカ)に6-2, 3-6, 4-6の逆転で敗れ3回戦敗退となった。この結果、3回戦終了時点で同大会に新女王が誕生することが決定した。
>>PR 6/30(月)~7/13(日)「ウィンブルドンテニス」WOWOWで連日生中継!<<>>サバレンカ、シフィオンテクら ウィンブルドン組合せ<<29歳で世界ランク16位のクレチコバが同大会に出場するのは5年連続5度目。昨年、決勝で
J・パオリーニ(イタリア)を破り初優勝を飾った。
今大会は1回戦で世界ランク56位の
A・イーラ(フィリピン)、2回戦で同67位の
C・ドールハイド(アメリカ)を下し3回戦に駒を進めた。
24歳で世界ランク10位のナバロとの顔合わせとなった2回戦、クレチコバは第1セットで2度のブレークを奪い幸先よく先行すると、第2セットでも第3ゲームで先にブレークを果たす。
しかし、直後の第4ゲームでクレチコバはブレークバックを許すと、ここから徐々に流れがナバロに傾き、第8ゲームでもブレークを奪われ1セットオールに追いつかれる。
そしてファイナルセット、第5ゲーム終了後にメディカルチェックを受けたクレチコバは、その後プレーを続けたものの、膝に手をつくなど明らかに体調に異変がある様子をみせる。
第7ゲームでブレークを許し1ブレークダウンとなったクレチコバは、ゲームカウント3-5で迎えた第9ゲーム開始前に感情が溢れ出し涙を流した。目に涙を浮かべたままクレチコバはこのゲームをキープしたが、直後の第10ゲームをナバロにキープされ力尽きた。
試合後の会見でクレチコバは体調不良であったことを明かした。
「試合前半はコートでとても楽しくプレーできていたし、体調もかなり良かった。でも、その後突然エネルギーを失ってしまい、なかなか取り戻すことができなかった」
「エマ(ナバロ)の方が私よりずっと調子が良かった。彼女は私よりもエネルギーに満ち溢れていて、終盤は試合をコントロールしていた」
「食事のせいだと思う。早すぎる時間に食べてしまった。だから、バナナや糖分の多いものを食べ始めた。でも、体調は良くなるどころか、コートにいる時間が長くなるにつれてどんどん悪くなっていった。私にとっては本当に悲しく、残念なことだ」
なお、クレチコバが敗退したことで、3回戦終了時点で同大会で優勝経験のある選手がいなくなり、今大会で新女王が誕生することが決定した。第1シードの
A・サバレンカや第7シードの
M・アンドレーワ、第8シードの
I・シフィオンテク(ポーランド)らが初戴冠を狙う。
なお、クレチコバに勝利したナバロは4回戦で第7シードのアンドレーワと対戦する。アンドレーワは3回戦で世界ランク55位の
H・バプティスト(アメリカ)を下しての勝ち上がり。
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