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女子テニスツアーのポルシェ・テニス・グランプリ(シュトゥットガルト/ドイツ、賞金総額65万ドル、ハード)は1日、シングルス2回戦にUSオープン覇者で第1シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)が登場したが、N・リー(中国)に6-0, 1-6, 4-6の逆転で敗れる大波乱が起きた。
上位4シード選手は1回戦が免除されているため、この日の2回戦がUSオープン以来初めての試合となった27歳のセリーナは、第1セットはリーに1ゲームも与えず女王の貫禄を見せたが、第2セットでいきなりリズムを崩し、第3セットに入っても立て直すことができず、そのまま敗退する結果となってしまった。勝ったリーは、地元で行われた北京五輪でも、セリーナの姉のV・ウィリアムズ(アメリカ)を破り準決勝進出を果たすなど、これで今季ウィリアムズ姉妹から2勝を飾った。
この敗戦で週明け発表のランキングで世界ランク1位の座をJ・ヤンコビッチ(セルビア)に明け渡すことが決まったセリーナは、「もちろん、ランキング1位にいたいとは思うけど、それを目標としているわけではないの。常に優勝することを目指して大会に出場していて、それが達成できれば1位の座も自然と付いて来るもの。」と、冷静に語っていた。
第4シードのE・デメンティエワ(ロシア)と第8シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)も2回戦を行い、北京五輪金メダリストのデメンティエワはS・バンマー(オーストリア)を6-1, 6-4で退け順当にベスト8入りを決めたが、ラドワンスカはV・アザレンカ(ベラルーシ)に1-6, 5-7で敗れ上位進出を果たせなかった。デメンティエワとアザレンカが準々決勝で顔を合わせる。
この日はシングルス1回戦の残り2試合も行われ、29歳とベテランの域に入ったP・シュニーダー(スイス)が第5シードのS・クズネツォワ(ロシア)を6-4, 4-6, 7-5の接戦を制して初戦を突破した他、第7シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)がD・ハンチュコバ(スロバキア)を6-3, 6-2のストレートで倒し、順当に2回戦進出を決めた。シュニーダーは2回戦でN・ペトロワ(ロシア)と対戦し、その勝者が準々決勝でリーと戦う。ズヴォナレーワはM・バルトリ(フランス)と2回戦を行う。
今大会の優勝賞金は10万ドル。
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