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ウィンブルドン大会第12日目の5日、女子シングルス決勝が行われ、ディフェンディング・チャンピオンで第7シードのV・ウィリアムズ(アメリカ)が、第6シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)を7-5, 6-4で下し、大会2連覇と自身5度目となるウィンブルドン優勝を決めた。
ウィリアムズ姉妹が、ウィンブルドンの決勝で対戦するのは、今回が3度目で、過去2回はいずれも妹のセリーナが勝利し、2002年、2003年と連覇を達成しており、今回が姉であるヴィーナスの初勝利となった。またヴィーナスは、昨年以外に2000年と2001年、そして2005年にもタイトルを獲得している。
ヴィーナスは、「一番最初に良い試合だったとセリーナに言わなければね。5度目の優勝だなんて信じられない。だけど、セリーナと決勝で対戦となると、(5度目の優勝は)最初のポイントから大変なものよ。彼女のプレーは素晴らしかった。彼女に勝つのは簡単じゃないわ。」と、優勝の喜びを語ると共に、妹であるセリーナを称えた。
「ここでプレーすることは大変やりがいがあること。いつもここに帰ってくる度、良いプレーをして歴史を作るチャンスがあることが分かっている。私の最初の仕事は、姉であることで、とても真剣に受け止めている。」
この勝利で、ヴィーナスはグランドスラム決勝における妹セリーナへの連敗を止めた。これまで6度あったグランドスラム決勝での姉妹対決で、ヴィーナスが勝ったのは最初の2001年のUSオープンのみで、それ以降は妹のセリーナが5連勝していた。
敗れたセリーナは、「姉妹の一人が勝ててうれしいわ。彼女は今年に入って良いプレーを続けている。私たち二人が決勝に進めただけで喜んでいたの。」と、こちらも姉に賛辞を送った。
今回の姉妹対決が行われるにあたって、その父であるリチャードは、娘達がグランドスラム決勝でお互いに対戦するのを見ることに耐え切れず、決勝を前にアメリカに帰っていたが、その母であるオラセンスは、ファミリーボックスで二人を見守っていた。
試合の序盤のペースを握ったのは、妹のセリーナでいきなりヴィーナスのサービスゲームをブレークし、最初の11ポイントのうち10ポイントを取るなどして、リードを奪った。しかし、そこから姉のヴィーナスが巻き返し、第8ゲームでブレークバックに成功する。続く第9ゲームで、2本のブレークポイントをしのぎ、この試合始めてのリードを奪うと、第12ゲームで再びブレークに成功し、53分で第1セットを先取する。
第2セットに入り、第1ゲームのヴィーナスのサービスゲームでのブレークチャンスを逃したセリーナは、すこしイラつきを見せるも、第3ゲームで6本のブレークポイントをヴィーナスにしのがれるが、7本目のブレークポイントでブレークに成功した。しかし、ヴィーナスはその直後にブレークバックに成功し、第10ゲーム、セリーナのサービスゲームで、2本のマッチポイントを迎えた。1本目をサービスエースで粘ったセリーナであったが、2本目で力尽きゲームセット。1時間51分で試合に終止符が打たれた。
ヴィーナスはこれで、キャリア通算7個目のグランドスラムタイトルを獲得、一方のセリーナは自身9個目のタイトル獲得のチャンスを逃した。
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