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(アメリカ、ニューヨーク)
今年のUSオープンは、例年になく大混戦が予想される。なんと5人のグランドスラム覇者がノーシードでの出場となっているのだ。男子では94年、95年に全米を制しているA・アガシ(アメリカ)を筆頭に、M・サフィン(ロシア)(2000年全米優勝)、C・モーヤ(スペイン)(1998年全仏優勝)、T・ヨハンソン(スウェーデン)(2002年全豪優勝)が、女子では1999年、2002年に全米を制しているS・ウィリアムズ(アメリカ)がノーシードでの出場となっている。
せっかくシード権を得て出場しても、初戦でいきなりセリーナやサフィンと当たったのではたまったものではないというわけだ。M・J・フェルナンデスも、「選手は皆、セリーナがどこに入るかに注目している。彼女(セリーナ)のポジション次第で状況は一気に変わってしまう。」と話していた。
早速、発表になったばかりの本戦ドローをみてみると、男子では王者R・フェデラー(スイス)が昨年とは打って変って、比較的楽なドローを得たといえるだろう。4回戦のJ・C・フェレーロ(スペイン)戦までは主要な選手との対戦はなく、順当に行けば準々決勝の第5シードのJ・ブレーク(アメリカ)戦が大きな山になる見込み。もしフェデラーが優勝し大会3連覇を達成すれば、I・レンドル(アメリカ)(1985-87)とJ・マッケンロー(アメリカ)の記録に並ぶことになる。
フェデラーに次ぐ第2シードのR・ナダル(スペイン)もドローに恵まれたといえる。初戦こそM・フィリプーシス(オーストラリア)というタフな相手と戦うことになるが、そこを乗り越えれば4回戦のJ・ニエミネン(フィンランド)戦までは主だった選手との対戦はない。
男子の部で最もタフな山となったのは、A・ロディック(アメリカ)のいる山で、ここにはロディックをはじめ、第3シードのI・リュビチッチ(クロアチア)、第8シードのM・バグダティス(キプロス)、第15シードのL・ヒューイット(オーストラリア)、第20シードのN・ジョコビッチ(セルビア)、第25シードのR・ガスケ(フランス)、そしてノーシードのA・アガシが顔をそろえることとなった。最後のUSオープンで有終の美を飾りたいアガシにとっては、極めて厳しい組み合わせとなった。
一方女子では、第1シードA・モレスモ(フランス)の山が最も厳しい山となった。
USオープン初制覇を狙うモレスモの山には、モレスモのほかに第8シードのM・ヒンギス(スイス)、第12シードのD・サフィーナ(ロシア)が入っており、注目のセリーナも名を連ねている。順当に行けば、モレスモ対セリーナという注目の新旧女王対決が4回戦で実現することになる。
第2シードJ・エナン(ベルギー)=アルデンヌの山は準々決勝を除けばイージードローとなった。ただし準々決勝でエナン=アルデンヌを待ち構えるのはL・ダベンポート(アメリカ)。モレスモ対セリーナと並び注目が集まるところだ。
復活優勝を目指す妖精M・シャラポワ(ロシア)は、ドローに恵まれたといえるだろう。同じ山にはA・ミスキナ(ロシア)やN・ペトロワ(ロシア)がシードとして入っているが、両選手とも絶頂期ほどの勢いがないだけにベスト4までは順当に勝ち進むと予想される。
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