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優勝したセンターコートで胸を張って言った。「もうこれで誰もわたしのことを気が小さいなんて言わないでしょう」。世界ランキング1位で今大会に乗り込んだモレスモが、第1シードの重圧をはね返して初優勝。風が舞う難しい条件での決勝でエナン・アーデンとの神経戦を制し、1月の全豪オープンに続く自身2度目の4大大会優勝を遂げた。
女子では珍しいサーブアンドボレーを武器に「自分には最もチャンスがある大会」と言い続けたウィンブルドンの芝のコートで、ようやく実力を発揮した。相手の強打で第1セットを失うと、緩球を交ぜてかく乱。要所で8本のエースを奪った好サーブも光った。勝利が決まると両手で顔を覆い、感激を味わった。
大舞台になると緊張で体が動かなくなる精神面の弱さで、なかなか栄冠に届かなかった。ウィンブルドンでは昨年を含め準決勝敗退が3度もあった。本人が「大きな転機になった」と振り返るのが、昨季最終戦のツアー選手権優勝。自信を増して臨んだ全豪で4大大会初制覇し、一皮むけた。
やはりエナン・アーデンと顔を合わせた全豪の決勝は、試合途中で相手が腹痛のため棄権。おもいがけない結末で手にした栄冠だったが、今回は2時間2分のフルセットを戦い抜き、真の女王であることを証明した。
この種目でフランス選手の優勝は伝説の名選手、ランラン以来81年ぶり。サッカーのワールドカップ(W杯)で母国は9日の決勝に進んだ。「フレンチウイークになるといいわね」と、“ダブル制覇”に期待した。(共同)(了)
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