Vol. 26 パートナーの体格・特徴別ダブルスでの心構えと戦略 上巻
次はパートナーが小柄な場合について。小柄であることそのものは、じつはそれほどメリットではない。むしろデメリットが目立つ場合が多い。テニスに限らず、ほとんどのスポーツではそれが実状だ。ただ小柄な人の場合、動きが俊敏であることが多い。その特徴を生かせば、デメリットを補うばかりか、有利にゲームを展開することもできる。ではどのように特徴を生かせばいいのか。
まずひとつは、その俊敏さを前衛で生かすという方法だ。ネット前で足を動かし、スキあらばポーチを狙う。あるいはポーチフェイクする。この動きを試合中、続けてもらうのだ。またボレー・ボレーでその俊敏性、反応の早さを生かすこともできる。じつはボレー・ボレーが得意という小柄なプレイヤーは案外多いものだ。
またコートカバリングも広いので、陣形が多少崩れても持ち直すことができる。諦めないプレイで精神的に支えてもらうこともあるはずだ。
ただロブは当然警戒すべきだ。相手にロブを打たせないような工夫が必要なのだ。たとえば後衛は、深いボレーはあえて避けたほうがいい。短いボレーを意図的に打って、相手につねに突き球を打たせるようにしておきたい。そうやって前衛のポーチを促すわけだ。
パートナーの調子が悪くなるのは、おそらく足が動いていないとき。「足を動かしていこう」とアドバイスして、本来の動きを思い出してもらおう。
またサインプレイで動きやすい状況をつくってあげるのも有効かもしれない。
相手に突き球を打たせるには、短めのボレーが適している
相手に突き球を打たせるには、深いボレーは必要ない。むしろ禁物だ。逆に短いボレーを打っている限り、ロブの可能性は低い。パートナーが小柄だったら、短いボレーでポーチを促そう
パートナーの調子が悪いときの対応策 |
小柄な選手と組んだときのメリット・デメリット |
・生命線である「足」を動かしていこうとアドバイス |
 動きが速くポーチが上手なうえ、
コートカバリングが広い |
・サインプレイを織り交ぜて、展開に変化をつける |
 ボレー・ボレー勝負では案外、有利 |
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 つねにロブケアが必要 |
(テニスジャーナル 2005年6月号)
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