女子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、WTA1000)は日本時間23日(現地22日)、シングルス3回戦が行われ、世界ランク61位の
大坂なおみがワイルドカード(主催者推薦)で出場した同98位の
H・バプティスト(アメリカ)を7-6 (8-6), 3-6,6-4のフルセットで破り、2022年以来3年ぶり3度目のベスト16進出を果たした。試合後に大坂は「乗り越えられたと思う」と自信を語っている。
>>大坂 なおみvsパオリーニ 1ポイント速報<<>>大坂 なおみらマイアミOP組み合わせ<<>>ズベレフ、ジョコビッチらマイアミOP組み合わせ<<27歳の大坂が同大会に出場するのは2年連続8度目。最高成績は2022年の準優勝となっている。今大会は1回戦で予選勝者で世界ランク108位の
Y・スタロドゥブツェワ(ウクライナ)、2回戦で第24シードの
L・サムソノヴァを下し3回戦に駒を進めた。
3回戦、強烈なサービスを放つ両者の一戦は、リターンゲームでチャンスが生まれることなく第1セットは終盤に突入。大坂は第11ゲームでブレークポイントを握られるが、ここはストローク戦のなかから最後はスマッシュを決め切り抜ける。しかしその後訪れたこのゲーム3度目のブレークポイントを凌ぐことができずに先にブレークを許す。
バプティストのサービング・フォー・ザ・セットとなった第12ゲームでは積極的に攻める大坂がブレークチャンスを掴むと、最後はバックハンドウィナーを放ち土壇場でブレークバックに成功。タイブレークではファーストポイントでミニブレークを許したが、続く2・3ポイント目でミニブレークを奪い逆転。その後もシーソーゲームとなったもののこれを制し、1時間8分に及ぶ第1セットをものにした。
第2セット、流れを逃したくない大坂は第1ゲームでいきなりチャンスを手にすると、3度目のブレークチャンスを決め切り先にブレークに成功する。しかし第4ゲームでピンチを迎えると、最後は痛恨のダブルフォルトでブレークバックを許し流れが反転。続く第6ゲームでもブレークされ逆転を許し大坂はイライラを募らせる。それでも第7ゲームでは40-15からバプティストのサーブを破りブレーク数で追いつくと、このゲーム終了後にバプティストが左足のかかと付近の治療のためメディカルタイムアウトを取得。
再開後の第8ゲーム、大坂はこのセット3度目のブレークを許すとそこから挽回できずセットカウント1-1に追いつかれる。
ファイナルセット、ネットプレーを増やすバプティストに押し込まれた大坂は第5ゲームでピンチを招くと、最後もバプティストにボレーを決められ先にブレークを許す。その後もサーブ&ボレーなどを織り交ぜるバプティストに対し、大坂はストロークで正面から攻めると、第8ゲームでブレークバックに成功。徐々にダウンザラインを決め始めた大坂は第9ゲームをラブゲームでキープすると、迎えた第10ゲームでこのセット2度目のブレークに成功。2時間59分の熱戦の末に勝利をおさめた。
女子テニス協会のWTA公式サイトには大坂のコメントが掲載されている。
「今年、私はクズみたいな試合を2つ3つしてきた。この試合で、私はそれを乗り越えられたと思う。そして、偉大な選手のひとりになるためには、そういう試合をたくさんする必要があるんだと気づいたの。だから、この大会を続けられることを期待しているわ」
身体の状態については「今は大丈夫だと思う。明日の朝のことはわからないけど。でも、かなり耐性と体力がついたような気もする。プレーしている間は、もう少しプレーできるような気がしていたから、それはいい兆候だと感じているの」と話した。
勝利した大坂は4回戦で第6シードの
J・パオリーニ(イタリア)と対戦する。パオリーニは3回戦で第31シードの
O・ジャバー(チュニジア)と顔を合わせたが、ジャバーが第1セット途中で棄権したため勝ち上がりを決めた。
同日には第1シードの
A・サバレンカ、第3シードの
C・ガウフ(アメリカ)らが16強入りを決めている。
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