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低身長の話題「嫌だった」

シュワルツマン
ディエゴ・シュワルツマン(2023年)
画像提供: ゲッティイメージズ
男子プロテニス協会のATPは10日、現在行われているIEB+アルゼンチン・オープン(アルゼンチン/ブエノスアイレス、クレー、ATP250)で現役を引退する元世界ランク8位のD・シュワルツマン(アルゼンチン)が自身のキャリアを振り返るエッセイを公開した。

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32歳で現在世界ランク386位のシュワルツマンは、身長170cmとテニス界では小柄ながらもシングルスでツアー4度の優勝を達成。2020年10月には世界ランク8位を記録し、同年のNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)への出場も果たした。

四大大会では2020年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)でベスト4に進出している。

しかし、近年は思うような成績を残せず、昨年5月に今年のIEB+アルゼンチン・オープンを最後に現役を引退すると発表した。

そしてついに現役最後の大会となるIEB+アルゼンチン・オープンを迎えたシュワルツマン。同大会の1回戦では第7シードのN・ジャリー(チリ)と顔を合わせる。この試合は日本時間12日8時(現地11日20時)以降に開始予定。

ファンに愛されてきたシュワルツマンは、引退を前に自身のキャリアを振り返るエッセイをつづった。

【シュワルツマンのエッセイ】

先月、ウルグアイで家族と休暇を楽しんでいたら、22歳か23歳くらいのフランス人に偶然会いました。彼は僕に「ローランギャロス(全仏オープン)でラファ(R・ナダル(スペイン))と対戦していたとき、雨が降ってきたのを覚えてるよ!」と言いました。

2018年の準々決勝で、僕はラファに1セットと1ブレーのリードをしていましたが、天候のせいで翌日に順延となりました。ラファはこの試合に勝ち、トーナメントでも優勝しました。グランドスラム大会の2週目にラファやノール(N・ジョコビッチ(セルビア))に7回負けました。僕はとてもいいプレーをしていました。もし目の前にこれらの選手がいなかったら、これらの大会でもっと上位に進めたと思います。

しかし、僕はこれらの伝説の選手たちに対して戦わずに負けたことがなかったことを誇りに思っていますし、ファンが今でもそれを覚えていてくれるのは嬉しいことです。

昨年の全米オープン以来、大会に出場していませんが、家族とスノーボードをしたり、パデルを少しプレーしたりしています。時々、いいことを言ってくれたり、ハグをしてくれたり、いろんなことをしてくれるファンに出会います。それは特別なことです。

今週、ブエノスアイレスで開催されるアルゼンチン・オープンを最後に引退します。この瞬間が来ることが分かってから、最近テニスを観戦するのは少し悲しいですが、これは良い意味です。思い出すべき素晴らしい思い出や、祝うべき成果がたくさんあります。多くの夢を叶え、人々が僕に可能だと思っていた以上のことを成し遂げる機会がありました。

僕の体は小さいですが、歴史上最も偉大な選手たちを苦戦させてきました。

僕のキャリアの終わりの始まりは、2022年のハンブルクでした。

接戦で1回戦に負けましたが、何かがおかしい。その日は体が反応してくれませんでした。試合中は感情は良いものではありませんでした。手が少し震えていました。苛立ちとけいれんに苦しみました。

少し疲れているかもしれないし、休まなければならないと思いました。コートを出てからわずか2分後、コーチのフアン・イグナシオ・チェラと一緒に座りました。彼は僕の体についてコートで感じたこと、試合について、さまざまな質問をしました。いつもと違う感じでした。

しかし、テニス選手には時々そういうことが起きます。数週間テニスも、精神も、その他すべてが機能しなくても、家に帰って休み、回復すれば楽になります。しかし、今回は違うと感じました。以前と同じではありませんでした。

2022年の終わりには、状況は改善していると思っていました。プレシーズンは好調で、新年を迎えるにあたって体調も良好でした。

しかし、クレーコートシーズンになると、終わりは遅かれ早かれやってくるとわかりました。オーストラリアに行って南米で試合をした後、勝ったのは1試合だけでした。ハンブルクで感じたのと同じ感覚が戻ってきました。足がつり、体が思うように動いてくれませんでした。反応できませんでした。本当に苦労し、プロセスを楽しめませんでした。

最高レベルで競争するには、練習してすべてを一定の基準で行う必要があるため、非常に困難でした。何かを変える時期が来たのかもしれないと思い、トレーナーとコーチを変えました。別の意見や新しい取り組み方に耳を傾けました。それは正しい決断ではありませんでした。

それ(原因)は僕自身だったのです。他の誰でもありませんでした。

僕が何年もやってきたことが、このスポーツで多くのことを達成するのに役立ちました。2017年の全米オープンで、僕は初めてグランドスラムのシード選手となり、準々決勝に進出しました。振り返ってみると、(準々決勝の)P・カレノ=ブスタ(スペイン)戦では準決勝に進出する大きなチャンスがありました。

この時、僕はキャリアを新たなレベルに引き上げました。その瞬間から、5セットを終えた後の自分の体の状態や、メジャー大会の2週目がどのようなものになるかを理解しました。

翌年、僕は初めてトップ20入りを果たしました。2020年には全仏オープンで準決勝に進出し、ATP世界ランキングで自己最高の8位に達し、Nitto ATPファイナルズに出場しました。翌年の3月には、地元ブエノスアイレスで4度目、そして最後のATPツアータイトルを獲得しました。アルゼンチン出身の少年にとって、それは魔法のような瞬間でした。

その頃、成功するには多くのことが必要だと学びました。トレーニング、栄養、精神、周囲に適切な人がいること、自分の能力と準備に自信を持つことなど、大切なことはたくさんあります。僕は全力を尽くしました。

僕のテニスはフォアハンドとバックハンドだけではありませんでした。時には、どうすれば相手を打ち負かせるかを考えながらコートに立ったりもしました。結局、テニスが僕を打ち砕き、これが終わりの理由となったのですからおかしな話ですね。

でも、それでいいんです。僕は幸せです。もし若いディエゴ(シュワルツマン)に、僕が今まで成し遂げたことを言ったら、僕の答えはシンプルに「無理」だったでしょう。

成長期、僕の家族は経済的に楽ではありませんでした。僕は母と一緒に遠征をしましたが、ホテルにはテレビがありませんでしたし、ほとんどのトーナメントではベッドを一緒に使いました。1泊2ペソの部屋に泊まったこともありました。

僕は必死にお金を稼ぎました。遠征代を払うために、家業で余ったゴムのブレスレットを売ることさえしました。トーナメントでそれを売って回っていました。他の子供たちにもそれをしてもらって、僕たちは彼らに利益の一部をあげていました。

それで、どうやってここまで来たのか?本当にわかりません。

自分が本当に優れた選手だったことはわかっていますし、練習すれば今でもまだ上手いことがわかります。トップレベルで4、5年プレーしましたが、正直に言うと、そこまで到達できるとは思っていませんでした。

多くの人が僕の身長が170cmであることを話題にしていました。キャリア中で、僕はそれが嫌でした。なぜなら、トーナメントで良いプレーをしているときに、みんながどうやってそれを達成したのか、次の試合でどうやって勝つのかと聞いてきたからです。

僕の体重、身長、そして小さな体に関することばかりでした。身長がなければトップにはなれません。それは本当です。トップ100の中で僕と同じ身長の人はほとんどいません。嘘はつけません。大変でした。

相手にパワーが足りないとか、動きが小さいと感じさせないように、コートの外では一生懸命練習しなければなりませんでした。テニスをするのに身長が非常に重要であることは確かです。しかし、試合に勝つための50パーセント以上は、コートの外で何をするかにかかっています。

「あなたはファイターだったけど、とても優れたテニス選手でもあった」と人から言われると、本当に嬉しいです。ファイターであるだけではスポーツのトップにはなれません。良いテニスをする必要があります。良いフォアハンド、良いサーブ、そして良い動きが必要です。ファイターであるだけではトップにはなれないんです。

僕がトップに立てたのは、このスポーツが上手だったからです。誰かが僕に贈り物をくれたわけではありません。自分で努力したのです。

若い頃は、自分が成し遂げたことを達成できるとは思っていませんでした。でも、キャリアの中で僕の居場所はそこにありました。

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