男子プロテニス協会のATP公式サイトは13日、ATPワールドツアー・アワードの「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)」を発表。19歳で世界ランク11位のH・ルーネが受賞した。
今季だけでツアー3勝をあげたルーネ。今年の始めは103位だった世界ランクは11月にトップ10を記録するなど大躍進を遂げた。
今シーズン、序盤は「ATP250」の予選や本戦1回戦で敗れるなど苦しい時間を過ごし、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では1回戦で
クォン・スンウ(韓国)にフルセットで敗れ敗退。2月まではツアー6大会に出場したものの、わずか1勝をあげるにとどまっていたが、3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)では予選を勝ち抜き本戦入りを果たすと、1回戦で
U・アンベール(フランス)を撃破。2回戦で
M・ベレッティーニ(イタリア)に屈したが、ここから徐々にツアーでの白星を重ねていく。
4月にはチャレンジャー大会で優勝すると、同月のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)で再び予選を突破し本戦入り。
A・カラツェフを破り初戦突破を果たした。
その後のBMWオープン(ドイツ/ミュンヘン、レッドクレー、ATP250)では
A・ズベレフ(ドイツ)、
E・ルースブオリ(フィンランド)、
O・オッテ(ドイツ)らを下し決勝に駒を進めると、最後は
B・ファン・デ・ザンスフルプ(オランダ)と対戦。ザンスフルプの途中棄権によりツアー初制覇となった。
勢いのついたルーネはリヨン・オープン(フランス/リヨン、レッドクレー、ATP250)で4強入りし、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で四大大会初のベスト8に進出。世界ランクも20位台に入るが、ここからツアー6連続で初戦敗退を喫するなど思うように勝ち星をあげられなくなる。
しかし、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で3回戦進出を決めたことから再び復調。ソフィア・オープン(ブルガリア/ソフィア、室内ハード、ATP250)で準優勝を果たすと、10月のストックホルム・オープン(スウェーデン/ストックホルム、室内ハード、ATP250)で
S・チチパス(ギリシャ)を破り優勝を飾った。
このストックホルム・オープンの前から
S・ウィリアムズ(アメリカ)や
S・ハレプ(ルーマニア)のコーチを務めてきたパトリック・ムラトグルー氏がチームに合流。即結果に繋がり、11月には
S・ワウリンカ(スイス)、
H・フルカチュ(ポーランド)、
A・ルブレフ、
F・オジェ アリアシム(カナダ)、
N・ジョコビッチ(セルビア)らを破る快進撃でロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)を制覇。一躍トップ選手の仲間入りとなった。
公式サイトにはルーネのコメントが掲載されている。
「ニューカマー・オブ・ザ・イヤーを獲得できたのはとてもうれしいよ。この1年間、できるだけ良い成績を収めようと頑張ってきたし、同じツアーを回る仲間たちが僕に投票してくれたことは、本当にうれしい。2023年が待ち遠しいし、また素晴らしい年になることを願っている」
[PR]第58回島津全日本室内テニス選手権大会の決勝戦をライブ配信!
・男子
シングルス 12/17(土)13時~
ダブルス 12/18(日)10時~
・女子
シングルス 12/25(日)10時~
ダブルス 12/25(日)12時~■ライブ配信の詳細はこちら
■関連ニュース
・国枝 慎吾 10度目の年間1位「誇り」・錦織 9年ぶりの出場「特別」・男女の賞金格差 19歳が疑問■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング