テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は28日、男子シングルス準決勝が行われ、第2シードの
D・メドベージェフが第4シードの
S・チチパス(ギリシャ)を7-6(7-5), 4-6, 6-4, 6-1で破り、2年連続で決勝進出を決めた。勝利したメドベージェフだったが、第2セット終了時に審判へ猛抗議。その理由を試合後の記者会見で明かした。
>>ナダルvsメドベージェフ 1ポイント速報<<>>全豪OP 男女シングルス組み合わせ<<この日、互いにブレークを許さず第1セットからタイブレークに突入すると、メドベージェフが競り勝って47分で先行する。
第2セットでは第1ゲームにチチパスがこの日初となるブレークに成功。メドベージェフは第6ゲームで初のブレークを奪うも、第9ゲームでチチパスが2度目のブレークを奪ってセットカウントを1-1とした。
第3セットでは両者サービスゲームをキープする展開が続くも、第10ゲームでメドベージェフがブレークしセットカウント2-1と再びリードする。勢いに乗ったメドベージェフは第4セットの第3ゲームから5ゲームを連取し2時間30分の試合を制した。
メドベージェフは試合後の記者会見で、4セット目がこんなに早く終わると思っていたかを問われると、「そんなことないよ。不思議な試合だった。2人ともアップダウンのある試合だったと思う、お互いに外してはいけないショットを外してしまったと思う。同時に、どちらにも良いところもあった。浮き沈みの激しい試合だったね。第4セットまではあんなに早く試合が進むとは思っていなかった、本当にギリギリの状態だったから。でも第4セットでは、可能な限り早く勝負を終わらせることができたので、満足している」と語った。
また第2セット終了時に審判へ猛抗議した場面について質問が飛ぶと、「心が折れて、ちょっとキレてしまったんだ。審判は観客に対して、静かにしてくださいとか、そういうことをもっと言えるんじゃないかと思った。それにひどいダブルフォルトをしてしまったし、みんなに痙攣していることをアピールしているときにバイオレーションをもらい。トスをうまく投げることができなくて、サーブもだめになってしまった」とコメント。
たびたび物議を醸している、チチパスの父親からのコーチング疑惑についても言及。「正直なところ、いつも僕のリターンの前に、彼(チチパス)の父親がギリシャ語を話していた。何を言っているのかはよく分からない、”Come on, come on”とか言っているなら問題はない。でも審判に彼が発言して良いのかを聞いたら”彼は話すことはできる、でもコーチングはできない”と言ってきた。だから僕は審判に”あなたはギリシャ語を話せるのか?”と返したんだ。彼(チチパスの父親)が何を言っているかは分からないし、もしコーチングをしているなら。僕はコーチングを不正行為とは思っていないが、コードバイオレーションになるはずだ」
「僕はステファノスに対しては、何も話していないと思う。僕はただルールについて話しただけで、それは彼の父親が何を言っているのか分からないからだ。たぶん、”さあ、次のポイントだ”とか言っているのだろう。それなら何の問題もない。でも、僕のリターンの直前にギリシャ語で何かを言っていて、どこにサーブをすれば良いかを言っているような気がする。ただ僕には分からない、ギリシャ語は分からないから」
「審判も同じだ。彼はまずステファノスと話すべきなんだ。分からないけど、”父親に言っておいて”とか。もし僕のコーチがポイントごとに毎回フランス語で話しかけてきたら、僕は「やめてくれ」と言うだろう。それは許されないことなんだ。それだけのことだ。繰り返しになるけど、ステファノスには何の恨みもないよ」
勝利したメドベージェフは決勝戦で
R・ナダル(スペイン)と対戦する。ナダルは準決勝で
M・ベレッティーニ(イタリア)を6-3,6-2,3-6,6-3で下しての勝ち上がり。2019年以来3年ぶり6度目の決勝進出を果たした。
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