男子テニスのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、ATP1000)は6日、シングルス決勝が行われ、7日に発表される世界ランキングで
N・ジョコビッチ(セルビア)を抜いて初の1位へ上り詰めることが確定している第2シードの
A・マレー(英国)が世界ランク27位の
J・イズナー(アメリカ)を6-3, 6-7 (4-7), 6-4のフルセットで下して大会初優勝を果たし、4大会連続のタイトル獲得となった。
>>BNPパリバ・マスターズ対戦表<<第1セット、マレーが第6ゲームでイズナーの高速サービスを破り、このセットを先取。
第2セット、両者サービスキープが続いて迎えた第8ゲームでマレーは4本あったブレークのピンチを死守するも、タイブレークではダブルフォルトを犯すと流れがイズナーに傾き、セットカウント1-1に。
迎えたファイナルセット、世界1位の意地を見せたマレーは第10ゲームでイズナーのサービスをブレークし、フルセットの接戦を制した。
両者は今回が8度目の対戦で、マレーの8連勝。
今大会でジョコビッチの準々決勝敗退、さらに準決勝で第4シードのM・ラオニチの棄権により、マレーは大会後に発表される世界ランキングで、自身初の世界ランク1位へ浮上することが決まっていた。
29歳で初めて世界ランク1位になるマレーは、1974年に30歳で世界王者となったJ・ニューカム(オーストラリア)氏に次いで歴代2番目の年長選手。
今季8勝目をあげたマレーは、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で準優勝、ウインブルドンでは3年ぶり2度目の優勝を飾った。
8月の リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)決勝では
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を下して金メダルを獲得したが、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は準々決勝で
錦織圭にフルセットで敗れた。
その後、チャイナ・オープン(中国/北京、ハード、ATP500)、上海マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)、エルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、ハード、ATP500)で優勝し、今回で4大会連続のタイトル獲得を果たした。
一方敗れたイズナーは、今シーズン初優勝を逃すと同時にマスターズで初タイトル獲得とはならなかった。
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