男子テニスで世界ランク2位の
A・マレー(英国)とコーチ関係に終止符を打った女子テニスで元世界ランク1位の
A・モレスモ(フランス)は、その決断に至った理由を公にした。
マレーは、男子トッププロとして女性のコーチを雇った初めての選手となった。2014年の6月にモレスモをコーチとして招いたマレーだったが、5月9日にその関係に終止符を打ったことを明らかにした。
モレスモの指導の元、マレーは苦手としていたクレーコートで初めての優勝を昨年に飾った。ドイツのミュンヘンで初優勝を飾ると、その後のムチュア・マドリッド・オープンはクレーコートでのマスターズ初のタイトルを獲得した。
しかし、これまで2度のグランドスラム優勝を飾っていたマレーだったが、3度目の優勝には至らなかった。
「私達は、プロとして共に出来ることの終わりを迎えた印象を抱いた。アンディ(マレー)はとても複雑な選手。コートでは普段の彼と全く逆の人間になる。それは自分を混乱させるものにもなった。彼をより成長させるためにそばにいたが、もうこれ以上出来ることはないと感じてしまった。」とモレスモは、フランス・メディアのインタビューに答えていた。
モレスモは昨年の8月に第一子を出産し、約6カ月コーチ業から離れていた。
「今年の全豪オープン以降は、彼と一緒にいる時間を減らした。あまり一緒にはいなかった。助けることが出来なかった時間は、彼にとって難しい時間となってしまった。」と語るモレスモは、自身も2度のグランドスラム優勝を飾っている。
モレスモはマレーとの関係終了について、それ以上のことは語らなかった。
「あまり詳しくは語りたくはない。ある程度のことは誰でも分かるはず。」とモレスモはマイアミでのマスターズ大会の時にコートサイドにいなかった時に関して触れていた。
「もうあそこにはいたくないと思っていた。何か他のことをしたいと思うようになってしまった。」と正直な想いを語ったモレスモ
一方で、練習に対する熱心な態度や、チャンピオンとしてのマレーを称賛していた。
「アンディの練習への姿勢はとても好きだった。彼のチームと共にアンディの手助けをするのも好きだった。アンディは、人の意見を聞いたり分析する能力に長けている選手。彼はいつも興味を持ち、何かを学ぼうとしていた。だから彼は偉大なチャンピオンになれたのだと感じている。」
(STATS - AP)
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