男子テニスツアーのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は7日、シングルス準決勝が行われ、前年度覇者で第2シードの
A・マレー(英国)が第5シードの
R・ナダル(スペイン)を7-5, 6-4のストレートで下し、2年連続の決勝進出を果たした。
>>マドリッド・オープン対戦表<<昨年の決勝戦と同じ顔合わせとなったこの試合、マレーはナダルに握られた13度のブレークポイントを11度しのぎ、各セットで2度ずつのブレークを成功させて勝利した。
現在世界ランク2位のマレーは、そのランキングを維持するためには、8日に行われる決勝戦で勝利し、大会2連覇を達成する必要がある。もし敗れると、昨年の11月から続けているその座を
R・フェデラー(スイス)に明け渡してしまう。
ナダルは地元ファンの応援を受けるも、大切なポイントを取りきることが出来ず、2時間11分でクレーコート・シーズンに入って3大会連続優勝を逃してしまった。
「全体を通して、彼(マレー)は自分より良いプレーをしていた。」とナダルは敗戦を受け止めた。
この日の勝利で、マレーは同じクレーコート大会で2年連続でナダルを倒した初の選手となった。
マレーは「ナダルのテニス人生で、クレーコートでは多くの選手がナダルに勝利していなかった。かつてのプレーを取り戻せていなかった昨年でさえあまりいなかった。彼(ナダル)の地元のクレーコートでの勝利は、どんな選手にとっても大きな大きなチャレンジ。こうして今年も勝利出来て、本当に嬉しく思っている。」と喜びを語った。
かつてクレーコートで苦戦を強いられていたマレーは「数週間前から比べると大きな大きなステップになっている。再び正しい方向へ向かっていると感じている。」と述べた。
ナダルは、モンテカルロ・マスターズとバルセロナ・オープンに続く3大会連続優勝を狙っていた。同時に、オープン化以降最多優勝記録となるクレーコートでの50度目の優勝を狙っていたが、その達成には至らなかった。
「今日のマレーを倒すことが出来なかった。油断出来ない五分の試合だった。ベストのプレーではなかったけど、悪いテニスでもなかった。それでもマレーから勝利するには十分ではなかった。」とナダルは試合を振り返った。
昨年の決勝戦でナダルを下しての優勝は、マレーにとってクレーコートのマスターズ初優勝だった。しかし、先月のモンテカルロ・マスターズ準決勝では、ナダルがマレーを破っていた。
「今年のナダルからの勝利は、昨年のよりも良い勝利。昨年の彼はあまり良いプレーが出来ていなかった。もちろん今日もベストとは言えなかったが、昨年よりは良いプレーをしていたから。」とマレー。
2連覇を目指すマレーは、決勝戦で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。ジョコビッチはこの日、第6シードの
錦織圭(日本)を6-3, 7-6 (7-4)のストレートで下しての勝ち上がり。
(STATS - AP)
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