男子テニスのマスターズ大会であるムチュア・マドリッド・オープン（スペイン/マドリッド、賞金総額３０９万１５０ユーロ、クレー）は６日、シングルス１回戦２試合が行われ、元世界ランク２位のＮ・ダビデンコ（ロシア）がＩ・カルロビッチ（クロアチア）に7-6 (7-4), 6-3のストレートで勝利、２回戦に進出した。
１時間２７分で今大会初戦を突破したダビデンコは、２回戦で第２シードのＲ・ナダル（スペイン）と対戦する。今大会の上位８シード選手は１回戦が免除されているため、ナダルは２回戦からの登場となる。
ここまでの対戦でナダルに６勝４敗と勝ち越しているダビデンコであるが、クレーコートではいまだに勝ち星を挙げていない。
「ハードコートでは彼の方が不利になるでしょう。彼にはハードコートでは勝ち越しています。」とダビデンコ。「クレーでは話が違ってきます。彼に勝ったことはありません。彼は史上最高のクレーコーターなのは間違いありませんし、水を得た魚のようにプレーをします。彼の動きが変わりますし、彼に勝つのは大変なことです。」
ツアー最終戦を除くと、ダビデンコとナダルが準々決勝よりも早いラウンドで対戦するのは、今回が初めてとなる。
そのことについてダビデンコは「多くの選手にとって、初戦が最も難しい試合になります。Ｎ・ジョコビッチ（セルビア）でも、Ｒ・フェデラー（スイス）でも、ナダルでも関係はありません。試合を重ねることで自信はついていきますから、全ての選手にとって、これは別の戦いになります。」と、初戦の難しさについて語った。
また「準決勝や決勝だと、もっと大変です。その時には彼は何試合かに勝利していますし、それを止めるのは難しいことです。ですが初戦はどうなるかは分かりません。」と、自分でも予測不可能であるとした。
もう一方の試合では、Ｋ・アンダーソン（南アフリカ）がＡ・ボゴモロフJR（アメリカ）に6-3, 6-2のストレートで勝利、２回戦に進出している。
今大会の優勝賞金は５８万５８００ユーロ。
（2012年5月7日12時03分）
22歳 マッチ100勝達成で初8強 
