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今年2月に行われた日本リーグを制し、実業団日本一となったライフ・エヌ・ピーが、所属選手に対する強化プログラムを立ち上げたことを発表した。都内で行われた会見には、同社の代表取締役である船木肇氏をはじめ、強化プログラムのリーダーを務める松井俊英(日本)らが登壇した。
船木社長から発表された強化プログラムは大きく3つの柱に分かれており、所属選手の強化、ジュニアユースの設立、そして国内での大会開催となっている。
所属選手の強化には、コーチ、トレーナーのみならず専属の栄養士もチームに帯同させ、選手のサポートを海外でも行うというもの。また強化対象選手たちはチームとしてツアーを回ることとなり、切磋琢磨してランキングポイントの獲得を目指す。また遠征先はアジアにとどまらず、アメリカやヨーロッパも予定している。
また「来年の12月、もしくは全日本までに全員を一桁のランキングに。」と強化プログラムの目標を力強く宣言された。
ジュニアユースや国内大会の開催については、詳細は明らかにされていない。
今回の強化プログラムを立ち上げたきっかけについて船木氏は「ナショナルチームに入ったランキング上位者は優遇された環境を持っている。それ以外の選手が、賞金や収入でそこまでできるのか疑問に思った。このままでは底上げにならないと考えている。」と熱く語った。
また「チームに入って海外のツアーを回りたいという選手には、志を聞いたうえでどんどん入れていこうと思う。」と、支援の輪を広げていく考えを明らかにしつつも、「テニスが上手いだけではなく、人間性を重視」するとした。
続いて同社テニス部の監督を務める木村氏から強化プログラムの詳細が発表され、国内での強化合宿や海外遠征でのサポートを行っていくこととし、その第1弾として来週から行われる釜山チャレンジャーにチームとして参加することを明らかにした。
また7月にはプログラム参加選手の体力測定を行い、その結果から各選手に必要なトレーニングを実施、科学的にも選手の強化を行っていくとともに、栄養士やドクターの備えも万全とのこと。
さらにジュニア育成の一環として、プロが実際に行う強化プログラムを体験する計画があることも明らかに。その中には、長期的な休みを利用して、海外ツアーにも帯同させることも含まれている。
強化チームには、先の日本リーグで最優秀殊勲選手となった松井をはじめ、同社に所属する井藤祐一(日本)、綿貫裕介(日本)、そして松尾友貴(日本)が参加する。
チームリーダーとなる松井は「僕自身もスポンサーがつかないで、他の選手から安くラケットを買ったりと、ナショナルチーム以外の選手の厳しい状況は理解している。」と、自らの苦労話を披露しつつ、チームで手を取り合いながら頑張っていく決意を語った。
また強化チームサポートするローレンス・ティルマンコーチは「協会に選ばれなった選手にとって、大きなチャンスとなるプログラムに参加できてとても興奮しています。どの国でも協会に選ばれなかった選手は苦労することになる。今回のプログラムは、本当に良いコンセプトです。」と、太鼓判を押した。
イタリア出身のティルマンは、現役時代には世界ランク76位を記録したこともあり、T・ヘンマン(英国)やJ・クーリア(アメリカ)から勝利を挙げたこともある。
現在、チームにホームコートはないものの、国内での拠点獲得を模索しているほか、マイアミにも拠点を作る計画があることも明らかにされている。
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