テニスの不正を監視することを目的とした機関、ITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)は29日、ダブルス元世界ランク8位の
M・パーセル(オーストラリア)が制限を超える点滴を2回受けたことを認め、テニス・アンチ・ドーピング・プログラム(TADP)に基づく18ヵ月の出場停止処分を受け入れたと発表した。
>>大坂 なおみvsパリー 1ポイント速報<<>>内島 萌夏vsスビトリナ 1ポイント速報<<>>メドベージェフ、ルードら マドリッドOP組合せ<<27歳のパーセルはシングルスでは最高で世界ランク40位を記録。ダブルスでは2022年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)と2024年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)を制覇しており自己最高位は8位となっている。
パーセルは、2023年12月16日と20日に500mlを超える静脈内注入を受けたことで、TADP第2条2項(禁止方法の使用)に違反したことを認めた。アンチ・ドーピング規則およびTADPでは、12時間で100mlを超える点滴受けてはならないと規定されている。
ITIAは2024年12月12日にパーセルに対し、アンチ・ドーピング規則違反の可能性の通知を送付。同日パーセルは自主的な暫定出場停止処分の適用を申請し、この処分は即時発効した。
その後ITIAによる徹底的な調査(証拠収集と選手への聞き取り)が行われ、パーセルのITIAへの全面的な協力と情報共有により、その処分は25パーセント軽減された。
その結果、自主的な暫定出場停止処分による期間は出場停止期間に加算されるため、パーセルの出場停止処分は2026年6月11日に終了することになる。また、2023年12月16日から2024年2月3日までの成績と賞金は剥奪される。
ITIAの公式サイトにはCEOのカレン・ムーアハウスのコメントが掲載されている。
「今回のケースは、選手が禁止物質の検査で陽性反応を示したということではないが、アンチ・ドーピング規則の適用範囲はそれよりも広範囲であることを示している。また、ITIAが、テニス・アンチ・ドーピング規則の対象となるすべての人々を保護し、すべての人にとって公平な競技環境を確保するという最優先事項を念頭に、様々な情報源から得た情報を検討している」
パーセルは同日に自身のインスタグラムを更新し「自分の犯した過ちを認め、スポーツの公正性に関わるあらゆることに、これまで以上に真剣に取り組むことをお約束します。私はクリーンなアスリートであることを誇りに思っており、これまでも常にそうでした」と語った。
また復帰に向け「2026年6月12日から競技に参加できます。この挑戦にワクワクしています。復帰の時が来たら、皆さんが僕を応援してくれることを願っています!」とコメントしている。
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