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男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNPパリバ・マスターズ(パリ/フランス、賞金総額227万ユーロ、ハード)は29日、シングルス2回戦残り11試合全てが行われ、第1シードのR・ナダル(スペイン)が、ラッキー・ルーザーのF・セラ(フランス)を6-2, 6-4で下すなど、上位シード勢が順当に3回戦へ駒を進めた。
キャリアで最高となるシーズンを送っているナダルは、全仏オープンの4連覇に続きウィンブルドンでも優勝を飾るなど、8月に念願の世界ランク1位の座に着き、この日の勝利でATPベストとなる81勝10敗を記録している。今大会には昨年初めて出場し、決勝戦へ進出するもD・ナルバンディアン(アルゼンチン)に敗れ準優勝に終わっているため、同大会初優勝となる今季9個目のタイトルを狙う。
ベスト8入りを懸けて、第16シードのG・モンフィス(フランス)と対戦するナダルは、「彼(モンフィス)は今年かなり調子が良いプレーを続けている。攻撃的なプレーもできるし、守りもしっかりしている。ベースラインから2mも下がってプレーしたりね。他の選手とはちょっと違ったプレーをするんだ。」と、すでに次の対戦へ目を向けていた。
昨年度覇者のナルバンディアンも第8シードとして2回戦に登場し、N・キーファー(ドイツ)を7-6 (7-5), 6-3のストレートで下し3回戦へ進んだ。その3回戦では第9シードで後輩のJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)と対戦するが、これで3大会連続の対戦となる。両者はツアー最終戦への残る3枚の切符を争っており、チャンピオン・レース7位のデル=ポトロに対して同14位のナルバンディアンは、どうしても負けられない1戦となる。
その他、第2シードのR・フェデラー(スイス)はR・ソデルリング(スウェーデン)を6-4, 7-6 (9-7)で、第4シードのA・マレー(英国)もS・クエリー(アメリカ)を6-2, 6-4のストレートで下し3回戦進出を決めた。今季最後の4大大会である全米オープンで、キャリア13個目のグランドスラム・タイトルを獲得したフェデラーは、先週は地元のスイス大会で見事3連覇を達成し、ここへ来て本来の調子を取り戻しつつある。マレーもマドリッドのマスターズ・シリーズとロシアはサンクトペテルブルグと2大会連続優勝中で、この日の勝利で11連勝を飾っている。
準々決勝進出を懸けて、フェデラーは予選を勝ち上がったM・グラノジェルス(スペイン)を6-4, 7-6 (7-2)のストレートで下したM・チリッチ(クロアチア)と、マレーは第15シードのF・ベルダスコ(スペイン)と対戦する。
この日数少ないシード・ダウンとなったのは、第5シードのD・フェレール(スペイン)と第12シードのS・ワウリンカ(スイス)だった。フェレールはP・コールシュライバー(ドイツ)に3-6, 2-6で、ワウリンカはT・ベルディフ(チェコ共和国)に3-6, 5-7と、いずれもストレートで敗れた。コールシュライバーは、予選勝者のS・ボレッリ(イタリア)を6-7 (10-12), 6-3, 6-4の逆転で下した第11シードのJ・ブレーク(アメリカ)と、ベルディフは予選勝者のI・リュビチッチ(クロアチア)を7-6 (7-5), 7-5で振り切った第6シードのN・ダビデンコ(ロシア)と3回戦を行う。
その他、第10シードのG・シモン(フランス)はI・アンドレエフ(ロシア)を6-3, 7-5のストレートで、第13シードのJW・ツォンガ(フランス)はR・シュティエパネック(チェコ共和国)を3-6, 6-4, 6-4の逆転で退けて3回戦へ駒を進めた。シモンは第7シードのA・ロディック(アメリカ)と、ツォンガは第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と3回戦を行う。
今大会の優勝賞金は36万3600ユーロ。
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