ブレークが3回戦一番乗り◇パシフィック・ライフＯＰ

（アメリカ、カリフォルニア州インディアンウェルズ）

パシフィック・ライフ・オープンの男子部門では、土曜日ノーシード勢同士の1回戦とシード勢を交えた2回戦とが予定されていたが、女子同様にほとんどの試合が順延となった。中でもＲ・シュトラー（ドイツ）とＢ・パシャンスキ（セルビア・モンテネグロ）の対戦のように、金曜日の深夜に行われてシュトラーが第1セット3-2とリードしているところで中断され、土曜日に再開後同じくシュトラーが6-5とセットを奪いに行ったところでまたもや中断されるという不運な試合もあった。

第1試合で行われたＪ・ブレーク（アメリカ）対Ｓ・クエリー（アメリカ）の2回戦はなんとか無事終了し、ブレークが1-6, 6-1, 6-3で勝ち、3回戦進出をいち早く決めた。
先週のラスベガスでＬ・ヒューイット（オーストラリア）を破って今年2度目の優勝を上げているブレークだが、この日の第1セットは18歳の若手を相手にわずか18分でセットを譲るという不覚を取った。これがクエリーのＡＴＰレベルで初の勝利セットとなった。
「僕の出だしが悪かったわけではない。クエリーの出だしが素晴らしかったんだ。でもパニックしないで、落ち着いてプレーできたのが良かった。ワイルドカードの選手だって6-1でシード選手からセットを奪うことはできるもんさ。それで落ち込んじゃいけないよ。」と、ブレークは平然と答えた。

その他のシード選手では、第3シードのＡ・ロディック（アメリカ）対Ｊ・アカスーソ（アルゼンチン）、第5シードのＮ・ダビデンコ（ロシア）対Ａ・マレー（イングランド）、第28シードのＣ・モーヤ（スペイン）対Ｍ・サフィン（ロシア）などの2回戦も順延となっている。

ノーシード勢では、今大会デビューとなるＳ・ワウリンカ（スイス）がＧ・ルゼッドスキ（イングランド）を6-2, 6-4で、またＰ・スリチャパン（タイ）がＷ・ムーディ（南アフリカ）を7-6 (7-2), 6-4でそれぞれ下し、1回戦を突破している。ワウリンカは2回戦でＯ・ロクス（ベルギー）をもし下すと、3回戦ではＲ・フェデラー（スイス）と対戦する可能性もある。

トップシードのフェデラーや第2シードのＲ・ナダル（スペイン）は日曜日の2回戦から登場する予定となっている。