男子テニスで元世界ランク101位のT・ファン・ライトーフェン(オランダ)は日本時間9日に自身のSNSを更新し、現役引退を発表した。
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28歳のファン・ライトーフェンは2022年6月のリベマ・オープン(オランダ/ロスマーレン、芝、ATP250)に当時世界ランク205位ながらワイルドカード(主催者推薦)で出場。
同大会までツアー大会の本戦で白星を挙げたことがなかったファン・ライトーフェンだったが、同大会では1回戦で当時世界ランク432位のM・エブデン(オーストラリア)、2回戦で同14位のT・フリッツ(アメリカ)、準々決勝で同66位のH・ガストン(フランス)、準決勝で同9位のF・オジェ アリアシム(カナダ)を破り決勝に進出。決勝では同2位のD・メドベージェフを撃破しツアー初優勝を飾った。
ファン・ライトーフェンは勢いそのままに同年6月から7月にかけて行われたウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)に出場すると、1回戦で当時世界ランク84位のF・デルボニス(アルゼンチン)、2回戦で同18位のR・オペルカ(アメリカ)、3回戦で同26位のN・バシラシヴィリ(ジョージア)を下し、四大大会の本戦初出場で16強入りする快進撃を見せた。
そして4回戦では、当時世界ランク3位で最終的に同大会を制覇することになるN・ジョコビッチ(セルビア)から1セットを奪う健闘をみせるも2-6, 6-4, 1-6, 2-6で敗れた。
ここから一気に活躍するかに思われたファン・ライトーフェンだったが、現実は怪我との戦いに。手術を受けるなどし懸命に戦線復帰を目指したが、2022年のウィンブルドン後から引退を発表する今日までツアーレベルでの勝利はわずか3勝に留まった。
ツアーで脚光を浴びたのは2022年の6月から7月の2ヵ月の間に行われたリベマ・オープンとウィンブルドンのみだったが、この2大会での鮮烈な活躍を多くのファンが記憶しており、この日の引退発表の投稿には多数の労いのメッセージが寄せられている。
【ファン・ライトーフェンの引退声明】
皆様へ。
心苦しいですが、長い間受け止めきれずにいたことを今日お伝えしなければなりません。
私のプロテニス選手としてのキャリアは、ついに幕を閉じました。
あらゆるリハビリと治療にもかかわらず、肘の慢性的な怪我が十分には治らず、人生をかけてきたこのスポーツに別れを告げざるを得なくなりました。
本当は違う形で終わりたかったです。ラケットを手に、観客に見守られる中で、自分のペースで別れを告げたかったです。頭で考えていても、体が思うようにいかないこともあるのです。
それでも、私は信じられないほどの誇りと感謝の気持ちで過去を振り返ります。
幼い頃、母の腕の中で大きな夢を抱いていた頃から、2022年にリベマ・オープンで故郷ロスマーレンの観客の前でATP初優勝を果たしたあの瞬間。それは、私の人生で最高の瞬間の一つとして、永遠に記憶に残るでしょう。
そしてもちろん、ウィンブルドンの4回戦ではセンターコートで生きる伝説ノヴァーク・ジョコビッチと対戦することができました。あのコートに立てたことは、誰にも奪うことのできないものです。
この道のりを支えてくれたすべての人に感謝します。家族、チーム、コーチ、理学療法士、スポンサー、そしてファンの皆さん。
これから何が起こるかは分かりませんが、私の心は常にテニスとともにあることは確かです。
またすぐにお会いしましょう。コートでお会いできるかもしれませんし、そうでないかもしれません。どうなるかは分かりません。
スポーツへの敬意を込めて。
ティム
・ジョコ「あの2人に勝つならここ」
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