ジョコ「まだやる気十分ある」

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GS22勝目をあげたジョコビッチ
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テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は29日、男子シングルス決勝が行われ、第4シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードのS・チチパス(ギリシャ)を6-3, 7-6 (7-4), 7-6 (7-5)のストレートで破り、2021年以来2年ぶり10度目の優勝を果たした。試合後の会見では「まだ、やる気は十分ある」と語っている。

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今大会の前哨戦であるアデレード国際1(オーストラリア/アデレード、ハード、ATP250)で左脚の太ももを負傷していたジョコビッチは、1回戦から継続的にテーピングを巻き出場。メディカルタイムアウトを取得しながら勝ち進んできたが、決勝戦ではテーピングを巻くことなくコートに入ってきた。

決勝戦、ジョコビッチはファーストサービスが入ったときに82パーセントの高い確率でポイントを獲得。1度ブレークに成功し第1セットを先取すると、第2・第3セットではタイブレークを制して2時間56分で勝利した。今回の優勝でジョコビッチは、R・ナダル(スペイン)の記録しているグランドスラム通算22勝に並び歴代最多タイに。さらに30日付の世界ランキングでは昨年6月以来となる世界1位になることが決まった。

試合後の会見でジョコビッチは戦い続ける理由について「できるだけ多くのグランドスラムを勝ち取ることが僕のモチベーションなんだ。キャリアのこの段階では、これらのトロフィーは僕がまだ戦っている理由の最大のモチベーション要因なんだよ」と明かした。

「もちろん、史上最高のプレーヤーの1人として議論されるのは名誉なこと。他の選手と同じようにここ(四大大会)で勝つために努力し、エネルギーを注いでいることは分かっているから、そのような見方をされることはとてもうれしいことだ。まだ、やる気は十分ある。それがどこまで続くか見てみよう。ここで止まりたくはないんだ。ここでやめようとは思っていない。自分のテニスにはとても満足している。身体的にも精神的にも調子がいいときは、どんな大会でも誰にでも勝てるチャンスがあるんだとわかっている」

「フィジカル的には健康を保つことができている。もちろん、35歳は25歳ではないけどね。でも、まだ時間はあると感じている。どこまで行けるか見てみよう」

ジョコビッチは2008年、20歳のときに全豪オープンを初制覇。その後2011年7月に世界ランク1位に登り詰めてから10年以上が経過したがモチベーションや身体的状態に問題がないことを強調した。

「再び世界1位になり、グランドスラムのチャンピオンになるこの瞬間を僕は自分のキャリアの中で、おそらくこれまで以上に大切にし、祝っているんだ。僕は、この瞬間が当たり前だとは思っていないよ」

「2週間半前を振り返ってみると、脚の調子が悪く、この大会に出場するチャンスはあまりなかった。でも、グランドスラムの良いところは、試合と試合の間に1日あることで、他の大会よりも回復に時間をかけることができ、プレーするために良いコンディションにするためにあらゆる治療をすることにある。4回戦以降、脚の痛みはあまり感じなくなったんだ。動きもよくなっていたしね。今回の全豪オープンでは、正直言って最高のテニスができたと思う。4回戦、準々決勝、準決勝は、コートの上で本当に快適で素晴らしいボールを打つことができた」

会見の最後にジョコビッチは大会を振り返り「今を生きること、集中すること、1日1日を大切にすること、そして自分がどこまでやれるかを見極めることは、本当に大きな精神力を必要とすることだったね」と語った。

一方、チチパスは2021年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)に続き、2度目の四大大会初制覇のかかった一戦にジョコビッチが立ちはだかり、敗れることとなった。

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(2023年1月30日7時34分)
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