男子プロテニス協会のATP公式サイトは16日、今季196大会開催されたATPチャレンジャー大会において、印象的な活躍をした選手をピックアップ。世界ランク350位の
錦織圭が復帰後初戦となった大会で復活優勝を飾ったことについて特集した。
ATPチャレンジャー大会は今年、史上最多となる196大会が世界各地で開催。若手選手の躍動や復活を期すベテラン勢がしのぎを削った。
錦織についてATPは「カムバック圭」と題し特集。33歳の錦織は昨年1月に受けた股関節の手術や度重なる足首の負傷によりツアーを長期離脱していたが、今年6月のカリビアン・オープン(プエルトリコ/パルマス・デル・マル、ハード、ATPチャレンジャー)で復帰を果たした。
2021年10月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)以来 約1年8ヵ月ぶりの復帰大会のため、世界ランクはポイントもなく消滅していたが、5試合に勝利し見事優勝を飾った。
この優勝はチャレンジャー大会において、史上初めて世界ランキングなしでのタイトル獲得に。過去誰も成しえていない快挙を復帰戦で達成するとともに、錦織は世界ランク492位となり、世界ランキングが復活した。
ATPはこの復活劇に関して「20ヵ月のツアー離脱にもかかわらず、その活躍を見逃さなかった。プエルトリコのパルマス・デル・マルで開催されたATPチャレンジャーツアーで、優勝を飾った。昨年、関節鏡による左股関節の手術を受けた元世界4位の錦織は、タイトルを獲得するまでに落としたセットはわずか1セット。錦織はハードコートの大会を通して、全コートをカバーし、クリーンなショットを披露し、トロフィーを手にした」と評した。
優勝した際、錦織はATPに「とても驚いたよ。1試合だけプレーして、リズムをつかむだけだと思っていたんだ。どういうわけか、最初の試合ではいいプレーができたし、試合を重ねるごとに自信を持てるようになった。決勝では、かなりいいテニスができたと思う」とコメントしている。
その後、錦織は7月に行われたアトランタ・オープン(アメリカ/アトランタ、ハード、ATP250)で8強入りしたものの、同大会で左ひざを負傷。チャレンジャー大会などでの復帰を目指していたが、今シーズンの復帰は叶わずコートに戻ってくるのは来シーズンとなる。
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