男子テニスで世界ランク437位の
V・ポスピシル(カナダ)が日本時間6日、自身のSNSを更新し「キャリアで初めて使用されるボールで予定を立てた」と投稿した。
33歳のポスピシルはシングルスでのツアー優勝はないものの、2014年に世界ランク25位を記録。一方でダブルスではウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)を含む7勝を挙げており、2015年には世界ランク4位にまで上りつめた。
また、ポスピシルはリーダーシップに優れておりATP(男子プロテニス協会)の選手協議会の理事などを歴任。さらに、テニス選手によるテニス選手を守るための組織PTPA(プロテニス選手協会)を
N・ジョコビッチ(セルビア)らと設立した。
そのポスピシルは以前からボールの低速化により選手の怪我のリスクが高まっていると指摘しており、今年9月には自身のXに「数年前、ATPとWTA(女子テニス協会)はより長いポイントをファンに提供するために『試合をスローダウンさせたい』という議論をした。そしてボールは徐々に重くなり、僕らの身体を壊している。僕が話したほとんど全ての選手が同じように感じているんだ。ロッカールームで手首、肘、肩のけがをこれほど多く見たことはない。このようなボールの変化を元に戻さなければ、悪化の一途をたどるはずだ。ATPとWTAは耳を傾けてほしい。選手のけがはあなた方にとっても良くないだろう」と意見を投稿した。
その後、
S・ワウリンカ(スイス)や
T・フリッツ(アメリカ)も大会毎にボールが変更されていることによる怪我の発生を指摘し苦言を呈している。
今回、再びポスピシルは自身のXを更新し来季のスケジュールについて「キャリアで初めて、開催地やコートサーフェスではなく、使用されるボールの種類を中心に(出場する)トーナメントの予定を立てた」と投稿した。
果たして今後、大会側は選手の意見を受け入れるのか。動向を注視する必要がある。
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