男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATPマスターズ)は30日、シングルス1回戦が行われ、予選を勝ち上がった世界ランク108位の
D・ティーム(オーストリア)が同51位の
S・ワウリンカ(スイス)を3-6, 6-3, 7-5の逆転で破り、4年ぶりの出場で初戦突破を果たした。試合終了時刻は現地時間で深夜2時を回っていた。
>>ジョコ、アルカラスらパリマスターズ組合せ<<前週のエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、室内ハード、ATP500)では1回戦で
S・チチパス(ギリシャ)に敗れ初戦敗退となっていた元世界ランク3位のティーム。ロレックス・パリ・マスターズに出場するのは4年ぶり7度目であり、2018年のベスト4進出が最高成績となっている。
ワウリンカとは過去4度対戦し1勝3敗。最後に対戦したのは2017年のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)1回戦であり、ティームが3-6, 6-3, 7-5の逆転勝ちを収めている。
1回戦の第1セット、第4ゲームで2度のブレークポイントを凌いだティームだったが第8ゲーム、ブレークポイントを握られると最後はボールが大きく外れブレークを許す。直後の第9ゲームではブレークバックのチャンスを掴めず先行される。
それでも第2セット、互いに1度ずつブレークを奪い合うとティームは第8ゲームで2度目のブレークに成功。サービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームでは2度のブレークポイントを凌ぐと最後はバックハンドウイナーを決め1セットオールに追いつく。
迎えたファイナルセット、先にブレークを許しゲームカウント3-5とリードされたティーム。それでも直後の第9ゲームで1度のマッチポイントを凌ぎブレークバックに成功するとそのまま4ゲームを連取。サービング・フォー・ザ・マッチとなった第12ゲームをラブゲームでキープし、2時間31分の激闘を制した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにティームのコメントを掲載し「スタン(ワウリンカ)とあのような素晴らしい接戦を分かち合えたのはとてもうれしい。なぜなら、我々には数々の名勝負の歴史があるからね」と語った。
「ここ2年間は接戦で負けることの方が勝つことよりも多かった。ここでのテニスは良くなってきている。予選では2人の素晴らしい選手に勝ったし、この試合ではスタンのマッチポイントを凌ぐことができた」
勝利したティームは2回戦で第6シードの
H・ルーネ(デンマーク)と対戦する。今大会の上位8シードは1回戦免除のためルーネはこの試合が初戦となる。
同日には第9シードの
T・フリッツ(アメリカ)、第12シードの
T・ポール(アメリカ)、第13シードの
A・デ ミノー(オーストラリア)、予選を勝ち上がった世界ランク49位の
西岡良仁らが2回戦に駒を進めた。
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