男子テニスのW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)は20日、シングルス決勝が行われ、第1シードの
C・アルカラス(スペイン)は第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に7-5, 6-7 (7-9), 6-7 (4-7)の逆転で敗れ、大会初優勝とはならなかった。試合後にはジョコビッチに対し「君と君のチームにおめでとうと伝えたい」と語った。
>>【動画】約4時間の死闘 ジョコビッチが優勝した瞬間<<>>アルカラス、ジョコビッチらシンシナティ組合せ<<両者は4度目の顔合わせでアルカラスの2勝1敗。直近では今年7月のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)決勝で対戦し、アルカラスがフルセットで勝利した。両者がハードコートで試合を行うのは初めてとなる。
20歳のアルカラスは準決勝で世界ランク20位の
H・フルカチュ(ポーランド)を2-6, 7-6 (7-4), 6-3の逆転で下しての勝ち上がり。一方、2018年と2020年の同大会王者である36歳のジョコビッチは準決勝で第16シードの
A・ズベレフ(ドイツ)を7-6 (7-5), 7-5のストレートで破り決勝へ駒を進めた。
28日に開幕する全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)の前哨戦に位置付けられるこの大会、5セットマッチの四大大会とは異なり、3セットマッチの今大会決勝は序盤から激しい打ち合いとなった。
アルカラスはドロップショットなどを決めジョコビッチを翻弄するが、第6ゲームで深いバックハンドのクロスから0-40とブレークチャンスを握られると、最後はフォアハンドウィナーのダウンザラインを放たれブレークを許す。しかし、直後の第7ゲームでブレークバックすると、ファーストサービスが入ったときのポイント獲得率が48パーセントに留まるジョコビッチに対し第11ゲームで再びブレークに成功し第1セットを先取する。
第2セット、第3ゲームで3本のダブルフォルトを犯すなど安定感を欠いたジョコビッチを攻め立てたアルカラスは先にブレーク。このゲーム終了後にジョコビッチは暑さによる体調不良を訴えドクターを呼んだ。その後、息を吹き返したジョコビッチに第8ゲームでブレークを返されたものの、サーブ&ボレーを混ぜるなど最後までアルカラスはプレーを変え続ける。タイブレークでは先にミニブレークを奪われたものの追いつきマッチポイントを握るがこれを決められず、最後は自身のバックハンドがネットにかかりセットカウント1-1に追いつかれた。
勝負のファイナルセット、中盤第7ゲームでこのゲーム5度目のブレークチャンスを決められ先にブレークを許したアルカラスだが、ゲームカウント4-5で迎えた第10ゲーム、土壇場でアルカラスが2度のチャンピオンシップポイントを凌ぎブレークバックに成功。タイブレークに突入するが、1ポイント目でミニブレークを許すと流れがジョコビッチに傾き、3時間49分の死闘の末に敗れ力尽きた。敗戦後アルカラスはベンチで涙を流し悔しがった。
表彰式のセレモニーでアルカラスは「あなた(ジョコビッチ)と対戦し、あなたとコートを共にし、あなたから学ぶことができたのは素晴らしいこと。この試合は本当に接戦だったけど、僕は君のようなチャンピオンから多くのことを学んだよ。だから、君と君のチームにおめでとうと伝えたい」と笑顔で話した。
今後両者は全米オープンに照準を合わせ調整。アルカラスは第1シード、ジョコビッチは第2シードとして出場するのが確実とされており、両者が勝ち上がれば再び決勝戦で相まみえることとなる。
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