テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は11日に男子シングルス決勝が行われ、第3シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第4シードの
C・ルード(ノルウェー)を7-6 (7-1), 6-3, 7-5のストレートで破り、大会2年ぶり3度目の優勝を果たすとともに、
R・ナダル(スペイン)の記録を抜く四大大会の男子シングルスで歴代最多23勝目をあげる偉業を成し遂げた。試合後にナダルは自身のSNSを更新し、23回目の優勝について「ほんの数年前までは考えられなかった」と、ジョコビッチに祝福のメッセージを送った。
>>【動画】ジョコビッチ 歴代最多の四大大会23勝目を決めた瞬間<<2016年と2021年に続く3度目の全仏オープン制覇、そして男子史上最多となる通算23度目の四大大会優勝を狙う36歳のジョコビッチは、準決勝で第1シードの
C・アルカラス(スペイン)を6-3, 5-7, 6-1, 6-1で下して決勝に駒を進めた。
決勝戦の第1セット、第2ゲームでジョコビッチはルードに先にブレークを許す。それでも第7ゲームでジョコビッチがブレークバックに成功し、このセットはタイブレークに突入する。タイブレークでは1ポイント目でルードのウィナー級のショットをカウンターで返すスーパープレーを見せたジョコビッチがミニブレークに成功。これで流れを掴むと、その後も質の高いプレーを見せルードに1ポイントしか与えず、1時間23分に及んだこのセットを獲得する。
続く第2セット、第2ゲームでジョコビッチは幸先よくブレークに成功すると、自身のサービスゲームではファーストサービス時に88パーセントの確率でポイントを獲得。ルードにブレークを許さず2セットアップとし、勝利まであと1セットとする。
第3セット、両者キープを続け迎えた第11ゲームでジョコビッチが3本のウィナーを決めるなどしてブレークに成功。このリードを守り切ったジョコビッチが、全仏オープン3度目の優勝を果たした。
ジョコビッチはこれで四大大会男子シングルスで22勝のナダルを抜き、歴代最多となる23個目タイトル獲得となった。
試合後に記録を抜かれたナダルは自身のインスタグラムのストーリーズ(24時間で消える投稿)を更新しジョコビッチを祝福した。
「ジョコビッチ、この素晴らしい偉業、本当におめでとう」
「23という数字は、ほんの数年前までは考えられなかったことで、あなたはそれを成し遂げた!家族やチームと一緒に楽しんでください!」
全仏オープンで14度の優勝を誇るナダルは、先月18日にラファエル・ナダル・アカデミーで開かれた会見で全仏オープンの欠場と長期の休養に入ること、そして2024年シーズンでの現役引退を示唆した。
そして37歳の誕生日を迎えた今月3日に腰部分の関節鏡手術を受けたことを公表し、回復には通常であれば5ヵ月かかるとも明かした。
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