男子テニスのロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は11日、シングルス1回戦が行われ、第13シードの
A・ズベレフ(ドイツ)が世界ランク53位の
A・ブブリク(カザフスタン)を3-6, 6-2, 6-4の逆転で破り、初戦突破を果たした。この試合では会場にいるファンがズベレフの持つある物を手に入れようとカードを掲げる姿があった。
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F・デルボニス(アルゼンチン)や
P・カレノ=ブスタ(スペイン)、
J・シナー(イタリア)らを破り4強入りしていたズベレフ。その後6月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)では、準決勝で転倒した際に負傷し、長期の離脱を余儀なくされる。本格的な復帰は今シーズンからで、現在はランクを上げつつ調子を取り戻す段階となっている。
この試合の第1セット、ズベレフのセカンドサービスからブブリクに攻め込まれ、38パーセントの確率でしかポイントを獲得できず。2度のブレークを許し先行される。しかし第2セットでは7本のダブルフォルトを犯すなどサービスが突如崩れたブブリクから3度のブレークを奪いセットカウント1-1に追いついた。
ファイナルセット、第4ゲームで先にブレークしたズベレフだが直後の第5ゲームでブレークされる。タイブレークに入るかと思われた第10ゲーム、5-4で迎えたズベレフが3度目のマッチポイントを決め切り、2時間2分の熱戦を制した。
試合後のオンコートインタビューでズベレフは「正直なところ、ひどいと感じることもあったよ。彼(ブブリク)は僕にひどい思いをさせたんだ。戦術的に彼はいいプレーをしていて、僕のプレーをまったくさせてくれなかった。彼は僕にリズムを与えず、あちこちのポイントを取り、もう少しで試合に勝てるところだったんだ」とコメント。
「2週間の練習を積んできた。いま、僕にとって最も自然なサーフェスだ。いつもはクレーコートに慣れるのに5分とか10分とかあればいいんだけど、今年はちょっと違うんだ。けがのことを忘れる必要があった。またクレーを滑ることに対して慣れる必要があった」
また、この試合ではファンがズベレフのある私物を手に入れようとして注目された。通常であれば紙の画用紙に選手のラケットや帽子、ウエアなどが欲しいと書かれるものだが、今回客席に掲げられていたのは「サーシャ(ズベレフ)あなたのラケット(ではなく)、クレジットカードをちょうだい」の文字。
客席の最前列でファンが掲げていたカードだが、ズベレフは見向きもせずに自身のベンチに下がっていった。
2回戦では世界ランク29位の
R・バウティスタ=アグ(スペイン)と対戦する。バウティスタ=アグは1回戦でラッキールーザーで出場した同78位の
F・クライノビッチ(セルビア)をフルセットで下しての勝ち上がり。
同日には世界ランク25位の
G・ディミトロフ(ブルガリア)や同42位の
J・レヘチカ(チェコ)らが初戦を突破した。
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