男子テニスのロレックス・上海マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)は14日、シングルス決勝が行われ、第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第13シードの
B・チョリッチ(クロアチア)を6-3, 6-4のストレートで下し、2015年以来3年ぶり4度目の優勝を果たした。今季4勝目、キャリア通算72勝目をあげた。
決勝戦、ジョコビッチはファーストサービスが入った時に91パーセントの高い確率でポイントを獲得し主導権を握った。第2セットの第9ゲームではスマッシュをミスしてマッチポイントを逃したが、1時間36分で勝利。今大会では1セットも落とさずにタイトルを獲得して連勝記録を18へ伸ばし、15日発表の世界ランキングで2位へ浮上する。
今年1月に肘のけがから復帰したジョコビッチは早期敗退が続くもウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で優勝すると、W&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)で史上初となる「ATPマスターズ1000」全9大会制覇の『ゴールデン・マスターズ』を達成。さらに全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)でも頂点に立つなど、完全復活を遂げている。
男子テニス協会のATPには「驚くべきこと。誇りに思う。ここまでの3・4カ月は自分にとって素晴らしいもの。全体的にあまり落ち度がない。特に今週は。全てがうまくいった」とジョコビッチのコメントが掲載されている。
「テニス人生で最高のサービスができた週の1つだった。前にも言ったように、ここ上海でこれほど早いコートでプレーしたことがなかった。だから今年は以前よりファーストサービスを有効にする必要があった。どの試合も高いファーストサービスの確率で戦えた。それは確実に自分に多くの喜びを与えてくれた」
一方、準決勝で第1シードの
R・フェデラー(スイス)を破り「ATPマスターズ1000」初の決勝進出を果たした21歳のチョリッチはジョコビッチから1度もブレークできずに敗れた。
「コートではいい感触だった。サービスがよかったわけではないけど、それは彼(ジョコビッチ)のリターンがかなりよかったからだと思う。この1週間には満足している。月曜日の夕方には飛行機に乗っているのではと思っていたところから、こうしてマスターズ1000の決勝へ進めた。それは素晴らしいこと。今週からは前向きなことだけを考える必要がある」
■関連ニュース
・錦織との不平等にジョコ不満・錦織、世界415位ウーに驚き・フェデラー「圭はギア上げた」■おすすめコンテンツ
・錦織掲示板・選手フォトギャラリー・世界ランキング・スコア速報