テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は大会4日目の30日、男子シングルス2回戦が行われ、第30シードの
N・キリオス(オーストラリア)が世界ランク75位の
PH・エルベール(フランス)を4-6, 7-6 (8-6), 6-3, 6-0の逆転で破り、3回戦進出を果たした。この試合では、主審がキリオスへ励ましの行為をしたのではないかと物議をかもしている。
>>錦織vsモンフィス 1ポイント速報<<>>錦織ら全米OP対戦表<<>>大坂ら全米OP対戦表<<この日、キリオスは第1セットを落とすと、第2セットもエルベールに主導権を握られゲームカウント0-3とリードを許す。
この場面でキリオスへ話しかけた主審の行為が励ましの言葉をおくったのではないかとされている。
大会を主催する全米テニス協会は試合後に「主審はキリオスのコンディションを確認した。試合を戦う意欲がないように見えたことで、主審は何かする必要がある」と声明を発表。
会見でキリオスは「ほとんど聞いていなかったけど、『よくないように見えた』と言われた」と明かした。
対戦したエルベールは「審判の仕事ではない。彼はコーチではなく主審で、座っているべき」と怒りをあらわにした。
キリオスと3回戦で対戦する第2シードの
R・フェデラー(スイス)は「椅子から降りるのは、主審の役割ではない。でも彼(主審)が何をしようとしたかは分かった。椅子の上で判断を下す。でも、あのように話すべきではないというのが自分の意見」と自身の考えを示した。
「彼が何と言ったかは分からない。何と言ったかはどうでもよい。どう感じたかなどでもない。自分はいい気分ではなかった。椅子へ戻るべき。彼は長くあそこにいすぎた。会話で気持ちは変わる。それはトレーナーだったり、ドクターだったり主審だったり。だから、もう同じことは起きないはず。誰もが分かっている」
また、元世界ランク1位の
J・マッケンロー(アメリカ)がキリオスに「良識な考え方を教え込むべき」と発言したことについて問われたフェデラーは以下をコメントした。
「あれはジョン(マッケンロー)の考え。何と言えばいいか分からない。選手が他の選手へアドバイスを求めてもいいと思うし、それは選手自身の選択。アドバイスを求めるか、求めないかは選手の選択。それは年長の選手である必要もない。自分はニック(キリオス)と試合をするだけ」
「昨日練習していると、自分のプレーはどうかとある選手に聞かれたから、アドバイスをした。選手として、それはいつもすることだと思う。ニックの場合、何と言えばいいのか分からない。彼はあちこちで聞いているはず。賢い選手だし、勝つために何が必要かも知っている。彼はここで2試合に勝利している。だからきっといい状態でいるはず」
3回戦で対戦する両者は4度目の対戦で、フェデラーの2勝1敗。
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