テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は大会3日目の29日に気温が35度に達し、大会側からは女子シングルスで第2・第3セットの間に10分の休憩が設けられるエクストリーム・ヒート・ポリシーが発表された。
>>錦織vsモンフィス 1ポイント速報<<>>錦織ら全米OP対戦表<<>>大坂ら全米OP対戦表<<前日も気温が40度近くまで上昇したため、選手たちにはセット間に休憩の時間が与えられていた。
28日に行われた女子シングルス1回戦で世界ランク31位の
A・コルネ(フランス)は10分の休憩後にコートへ戻った。しかし、ファイナルセットの開始直後に自身が着用していたウエアの前後が反対だったことに気付き、コート上で前後を入れ替えた。
その際、スポーツ用のブラを見せてしまったコルネへ主審は警告した。
しかし、大会を主催する全米テニス協会(USTA)は29日、コルネへの警告は誤りだったと声明を発表。ベンチに座った状態での着替えは可能とした。
シングルス1回戦で
J・ラーソン(スウェーデン)に敗れ、29日の女子ダブルスも敗退したコルネは会見で「謝罪してくれたことはフェアだと思うし、感謝している。今朝目覚めたら、あの警告が24時間も経たないうちにこんな有名になっているとは思わなかった。正直、とても驚いた。なぜならコートにいた時は、主審のミスとしか思えなかった」と語った。
「10分間のブレークから戻る時、ファイナルセットに遅れてしまいそうだから走らなければいけなかった。だから、あっという間にTシャツを着た。ボーイフレンドは『Tシャツが逆』と言っていた。自分はそのままファイナルセットを戦うことはできなかった」
敗戦には影響したかの問いに、コルネは「それはなかった。すぐに忘れていたし、昨日のファイナルセットでさえ影響していなかった。違う状況になっていたかもしれないけど、自分はかなり試合に集中していたから影響はなかった。ただ自分のプレーで負けただけ」と振り返った。
今回のことを受けて、コルネは周りから沢山の反応があったと明かした。
「今日の朝にロッカールームへ行くと、多くの選手が自分のところへ来た。
T・オースティン(アメリカ)らかつての選手まで。あのように自分のところへ来てくれたことは、とても光栄に感じた。スポーツマンらしからぬ行為で警告を受けてしまい、罰金が科されると感じていた」
「全ての選手が自分の味方になってくれていたし、もし罰金となればみんな一致団結してWTAなどに革命を起こそうと言っていた。そんな選手たちからのサポートをもらえるのは素敵なこと。何か起きたら、みんな家族のように感じる。誰もが1つになっている。それはとても素晴らしい」
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