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ガスケ500勝 現役8人目

リシャール・ガスケ
リシャール・ガスケ
画像提供: ゲッティ イメージズ
男子テニスのロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は20日、シングルス3回戦が行われ、世界ランク34位のR・ガスケ(フランス)が同55位のM・ズベレフ(ドイツ)を6-2, 7-5のストレートで下しベスト8進出を果たすと同時に、シングルスの勝利数がキャリア通算500勝を達成した。

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男子プロテニス協会のATPの公式サイトは19日に、ガスケを特集した。

2002年のモンテカルロ・マスターズでATPツアー本戦初勝利を飾ったガスケは、当時15歳だった。そしてATPマスターズ1000で勝利を飾った最年少選手となり、将来を嘱望された。

18歳で臨んだモンテカルロ・マスターズでは、当時世界ランク1位のR・フェデラー(スイス)を6-7 (1-7), 6-2, 7-6 (10-8)で破る金星をあげた。マッチポイントは、鮮やかなシングル・バックハンドのダウン・ザ・ラインのウィナーだった。

ガスケはそれまでも注目を浴びることには慣れており、9歳の時にはフランスのテニス雑誌の表紙も飾っていた。

これまでガスケは、世界ランキングで自己最高位の7位を記録。14大会で優勝し、グランドスラムでも複数回上位へ進出した。

モンテカルロでの初勝利から15年以上が経った今も、テニスに対する愛情は変わっていない。それは近年けがに苦しみながらも戦い続けていることでも証明される。そして、テニスをこよなく愛するフランスで、また同世代には多くのスター選手を誇るフランス・テニス界で、今もガスケはリーダー的存在にいる。

ガスケはフランス人として、G・フォルジェ(フランス)Y・ノア(フランス)H・ルコント(フランス)に次ぐ500勝の偉業を達成した。同時に現役選手では、その偉業を達成した8人目の選手となった。

500勝を達成した現役選手(現時点での生涯勝敗)

1:R・フェデラー(1149-252)
2:R・ナダル(スペイン)(880-186)
3:N・ジョコビッチ(セルビア)(788-167)
4:D・フェレール(スペイン)(724-361)
5:A・マレー(英国)(655-184)
6:T・ベルディヒ(チェコ共和国)(626-327)
7:T・ロブレド(スペイン)(533-354)
8:R・ガスケ(500-287)

2013年11月から2017年11月までの4年間に亘ってガスケのコーチをしていたS・ブルゲラ(スペイン)は、ガスケは親しみやすい人柄ながら、こうして世界のトップ・クラスにいるのはバリエーションに富んだプレー・スタイルがあったからだと語る。

「何でもできる選手。彼(ガスケ)は全てのバリエーションを持っている」とブルゲラは述べている。

「多くの選手がパワフルなショットを持っている。フォアハンドからのビッグショットや、両手打ちのバックハンドからのビッグショットを観る機会も多くあるはず。でも、彼のシングル・バックハンドからのショート・アングルや、ドロップ・ショットの感覚など、類い希なトリッキーな能力は現代のテニスであまり見られないもの。ほとんど不可能と言えるアングル・ショットを彼は放ち、それはどの選手も打つことができないもの」

元世界ランク3位のブルゲラはガスケのコーチをしている期間に4度のツアー優勝と、地元で開催される全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で13度目の出場で自己最高のベスト8進出へ導いた。

その時、ガスケはT・ベルッチ(ブラジル)B・フラタンジェロ(アメリカ)N・キリオス(オーストラリア)錦織圭を下し、準々決勝では当時世界ランク2位のマレーにセットカウント1−3で敗れた。

「彼はマレーと信じられないような試合をしていた」とブルゲラは、その試合を振り返った。

グランドスラムでガスケは4度のベスト4進出がある。2007年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)、2013年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)、そして2015年のウィンブルドン。しかし、29歳で臨んだ2016年の全仏オープンでの彼のプレーはベストな大会の1つであり、それこそがここまで長きに亘り活躍できている証しになっている。

ガスケは「いつがベストだったかと言われると答えるのは難しい。20歳の時?30歳の時?でも、2007年にウィンブルドンを勝ち上がった時より2016・2017年のプレーの方がいいテニスをしていると信じている」

そんなガスケだが、未だにグランドスラムやATPマスターズ1000でのタイトル獲得に至っていない。これまでATPマスターズ1000では3度決勝進出を果たしているが、いずれも準優勝。2012年のトロントではジョコビッチ、2006年のトロントではフェデラー、2005年のハンブルグではフェデラーに敗れた。

近年は、けがなどにも泣かされた。2017年は腰のけがに加え虫垂炎を患い、シーズン序盤のマスターズ大会5大会を含む7大会の欠場を強いられた。

32歳まであと2カ月となったガスケは、未だにテニス界の話題に上がる存在であるのは、現在行われているロレックス・モンテカルロ・マスターズでの勝ち上がりからも分かる。1回戦でJ・シャルディ(フランス)を破ると、2回戦では第10シードのD・シュワルツマン(アルゼンチン)にわずか3ゲームしか与えない快勝で退けた。

ガスケのコート上での技術の高さは誰が見ても分かる。それはラケットのグリップ・ワークからも分かること。試合中のコートチェンジのたびに、ガスケは使用していたグリップ・テープを新しいものに巻き替えている。ガスケはわずか8秒で、それをやってのけてしまう。

「最大の理由は、自分がよく汗をかくから。選手の中で最も汗をかく選手の1人だと思う。グリップ・テープを巻き替えなければ、ラケットを握るのが難しくなってしまう」

「スポンサーには、グリップ・テープを多く要求している。彼らもそれを知っている。自分のプレーには、とても必要なこと。なぜなら、しっかり握れないとラケットが滑ってしまったり、手から離れて折れてしまったりする。だから、グリップ・テープの交換が必要なんだ」

オフコートでもガスケは尊敬される人間である。

同胞のG・モンフィス(フランス)曰く、ガスケがフランス・テニス界で『Le Monsieur(紳士)』と称されていると語ることでも分かる。その評判はブルゲラも賛同している。ガスケはブルゲラが初めてフルタイムでコーチについた男子プロテニス選手だった。

「お互いとても親しい仲になっていった。彼(ガスケ)は特別な人間だと思う。とても正直であり、素晴らしい人間。いい関係を築けていた。自分にとってそれは最も大切なことだった」とブルゲラはガスケについて語っていた。

「誰もが彼のプレーがどれほど優れていて、素晴らしいものだったから覚えているだろう。彼はお金を払ってチケットを買ってでも観たい選手の1人」とブルゲラは称賛していた。

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2018年4月15日(日)〜4月22日(日)
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