テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は12日目の26日、男子シングルス準決勝が行われ、世界ランク58位の
チョン・ヒョン(韓国)は第2シードの
R・フェデラー(スイス)と対戦したが1-6, 2-5の時点で途中棄権し、韓国史上初の四大大会決勝進出とはならなかった。
>>フェデラーvsチリッチ 1ポイント速報<<>>全豪オープン対戦表<<試合後の会見でチョンのエージェントが、途中棄権は足のマメが原因だったと明かした。
「この数日でマメの下にマメができ、その下にマメができ、またその下にという感じ。彼(チョン)はそれを剃り落としたから、今は真っ赤な肉が見えている。注射を試したが、効かなかった。普通のマメより、かなり悪くなっている」
今大会で第4シードの
A・ズベレフ(ドイツ)や第14シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)らを次々と破る快進撃を見せた21歳のチョンは、フェデラーへの挑戦権を手にした。
迎えた準決勝、雨による悪天候の影響で外は肌寒かったが、センターコートのロッド・レーバー・アリーナへ入ると湿度は高かった。
観客は両者へ声援を送り、ウィナーを決めるとロッド・レーバー・アリーナは歓声に包まれた。試合開始早々、第1ゲームでいきなりブレークを許したチョンは、ネットへ詰めてプレッシャーをかけてくるフェデラーに対してミスを重ね、第1セットを落とす。
第2セットの第5ゲームを終えた時点で足の治療を受けるなど、チョンの状態が万全でないのは明らかだった。
その後も「ゴー!チョン!」と後押しされたチョンだったが、第2セットの第8ゲーム途中で棄権を申し出た。
「(途中棄権は)正しい決断をしたと思う。グランドスラムの準決勝へ来れたことは嬉しく思っている。来年はもっと強くなりたい。コートの中でも外でも、この2週間はエンジョイした。本当にハッピー」
足のマメの状態については「分からない。本当に痛い。もう歩けないし、戦えなかった」と答えた。
四大大会歴代最多19勝を誇るフェデラーと対戦したチョンは「本当に光栄なこと。多くを学んだ。今日も彼(フェデラー)は素晴らしいプレーをしていた。これからは、もうちょっと戦いたい」と振り返った。
今後の目標については「分からない。準決勝まで勝ち上がると思っていなかった。すでに幾つかのゴールを達成した。なぜなら、韓国史上1番のグランドスラムの成績をおさめた。次はシーズンをけがなく戦いたい。しっかり回復させなければいけない」と述べた。
一方、2年連続6度目の全豪オープン制覇へ王手をかけたフェデラーは、決勝で第6シードの
M・チリッチ(クロアチア)と対戦する。
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