テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は10日目の24日、男子シングルス準々決勝が行われ、世界ランク58位で21歳の
チョン・ヒョン(韓国)が韓国史上初の四大大会ベスト4進出を果たす快挙を成し遂げた。
>>全豪OP 男子対戦表<<試合後の会見で、記者から「この数年間でアジア人選手のシングルスでの活躍が目立っている。それまでには見られなかった。何がこの変化を生んだと思うか?」との質問に、チョンは
錦織圭が要因だと述べた。
「彼が(世界ランキングで)トップ10入りを果たした。だからアジア人選手は圭(錦織)を目指し、彼のあとを追った。彼はアジア人選手の誇り」
この日チョンは、第9シードの
S・ワウリンカ(スイス)や第5シードの
D・ティーム(オーストリア)らを破る快進撃で8強入りした世界ランク97位の
T・サングレン(アメリカ)を6-4, 7-6 (7-5), 6-3のストレートで下した。
「今日の試合は本当にタフだった。なぜなら、午後1時からの試合だったから。どう戦うかは、お互い分かっていた。大会前のオークランドで対戦していた。自分のコートだけに集中して楽しもうとした。それが今日の試合の鍵だった」
第3セットの第9ゲームでは40-0から反撃されるも、6本目のマッチポイントで最後サングレンのボールがアウトし、2時間28分で勝利を手にした。
「最後のゲームは、色んなことがよぎった。あと1ポイント取れば、韓国の歴史を変えるとか、そんなことも考えた。祝賀会についても考えたり。とにかく、冷静でいなければいけなかった。だから試合が終わるまで冷静でいるように努めていた。 みんな全豪オープンを観ていると思う。なぜなら、韓国の歴史を作っているから」
チョンは3回戦で第4シードの
A・ズベレフ(ドイツ)に勝利すると、4回戦では第14シードで全豪オープンを6度制している元王者の
N・ジョコビッチ(セルビア)を破っての勝ち上がりだった。
「(ジョコビッチとの4回戦の後は)勝ったから疲れていなかった。トップ選手から勝利をした後は、疲れない。ただただハッピーだった」
また、子どもの頃には全豪オープンでの活躍を夢見ていたと明かしたチョンは、準決勝へ向け「まずは体を回復させたい。これまでと同じプレーをするように心掛けたい」と意気込んだ。
準決勝でチョンは、昨年覇者で第2シードの
R・フェデラー(スイス)と対戦する。フェデラーは準々決勝で、第19シードの
T・ベルディヒ(チェコ)をストレートで下しての勝ち上がり。
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