テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は8日目の22日、男子シングルス4回戦が行われ、第14シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は世界ランク58位の
チョン・ヒョン(韓国)に6-7 (4-7), 5-7, 6-7 (3-7)のストレートで敗れ、ベスト8進出とはならなかった。試合後の会見では「チョンは信じられないプレーだった。勝者に値する。苦しい状況から素晴らしいパッシング・ショットなどを決めてきて、まるで壁のようだった」と脱帽した。
>>錦織らニューポートビーチCH対戦表<<>>錦織 復帰初戦1ポイント速報<<>>全豪オープン対戦表<<今大会で公式戦の復帰を果たしたジョコビッチは、21歳のチョンの挑戦を受けた。2016年の全豪オープン1回戦ではジョコビッチがストレート勝ちしたが、2年後にはその逆の結果となった。
元世界ランク1位のジョコビッチが全豪オープンでストレート負けを喫すのは、2007年の4回戦で
R・フェデラー(スイス)に敗れた時以来11年ぶりのことだった。
韓国史上初の四大大会ベスト8進出を果たす快挙を成し遂げたチョンについて、ジョコビッチは「彼は確実にトップ10選手になれるテニスをしている。間違いない。そこからどこまで行くかは彼次第。当然、彼を尊敬している。なぜなら、彼は熱心に練習し、きちんとトレーニングをする選手。だから、これから素晴らしい成績を残すだろう」と期待を寄せた。
続けて「彼は肉体的に強くなっているし、みんなが言うように成長している。この15カ月で彼は大きな大会で大きな試合を戦った。欠点が見つからなかった。本当に安定していたし、最高の試合をしていた」と称賛した。
この日、右肘の治療を受け、試合中に険しい表情を浮かべるなどのジョコビッチは「残念ながら、あまり良くはない。第1セットの終わり頃から痛みが増した。試合が終わるまで何とか耐えるしかなかった」と万全ではなかったことを明かした。
「プレーする機会に恵まれて感謝している。プレーできるかどうか分からなかった。ここで4試合戦えた。4回戦敗退は残念で、受け入れなければいけない。あれほど時間を費やしながら治っていないことに不満はあるけど、これが事実。全てのことには理由がある。テニスが大好きだからベストを尽くしただけ。トレーニングも楽しい。残念ながら対処しなければならないことが多すぎた」
今後については「全く分からない。またチームやメディカル・チーム、そしてコーチと全てを見直さなければいけない。検査をして状態がどうなのかを診てもらう必要がある。この数週間は、かなりテニスをした」と答えた。
また、ジョコビッチは「今は、けがの話をしたくない。チョンの勝利を奪いたくないからね。彼は勝利に値するプレーをした」とチョンを気遣った。
一方、チョンは四大大会初の4強へ向け、準々決勝ではノーシードから勝ち上がってきた世界ランク97位の
T・サングレン(アメリカ)と対戦する。サングレンは4回戦で第5シードの
D・ティーム(オーストリア)をフルセットで下しての勝ち上がり。
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