男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)は4日、シングルス準決勝が行われ、世界ランク77位で予選勝者の
F・クライノビッチ(セルビア)が第9シードの
J・イズナー(アメリカ)との激闘を6-4, 6-7 (2-7), 7-6 (7-5)のフルセットで制し、四大大会に次ぐグレードの「ATPマスターズ1000」で初の決勝進出を果たした。
>>ソックvsクライノビッチ 1ポイント速報<<>>パリ・マスターズ 対戦表<<今大会、25歳のクライノビッチは予選を勝ち抜き本戦入り。1回戦で
杉田祐一を破ると、2回戦で第10シードの
S・クエリー(アメリカ)、3回戦で
N・マウー(フランス)に勝利して8強入り。準々決勝は第1シードの
R・ナダル(スペイン)の棄権により準決勝へ駒を進めていた。
この日はイズナーに31本のサービスエースを決められたが、自身のサービスゲームでは1度もブレークを許さなかった。そして、最後はフォアハンドのウィナーを決めて2時間28分で試合に終止符を打った。
勝利の瞬間、クライノビッチはコートへ倒れ込み、大の字になった。コーチのP・ペトコビッチ(セルビア)は興奮のあまり着ていたTシャツを脱ぐシーンがTennis TVのツイッターに投稿されている。
パリ・マスターズで予選勝者が決勝へ進出するのは2012年の
J・ヤノヴィッツ(ポーランド)以来5年ぶり。
マスターズ初優勝を狙うクライノビッチは決勝で、同じくマスターズ初のタイトル獲得に王手をかけている第16シードの
J・ソック(アメリカ)と対戦する。ソックは準決勝で世界ランク83位の
J・ベネトー(フランス)をストレートで破っての勝ち上がり。
ソックが今大会で優勝すると、12日に開幕するNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)初出場が決まる。ソックがクライノビッチに敗れると、現在出場圏内にいる
P・カレノ=ブスタ(スペイン)の出場が確定する。


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