男子テニスで世界ランク2位の
A・マレー(英国)は6日、自身の公式フェイスブックで「残念ながら、これから開催される北京大会と上海大会は出場することができなくなり、恐らく最後に予定しているウィーンとパリの2大会も、これまで数カ月苦しめられてきた臀部の怪我のために出場は難しいだろう」と、2017年の残り全大会を欠場すると発表した。
「怪我の状態と残りのシーズンについて、みなさんへ近況報告がしたい」
30歳のマレーは、今年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で4回戦敗退を喫し、3月のドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)でキャリア通算45勝目をあげるも、以降は早期敗退が相次ぐ苦しいシーズンを送っていた。
2連覇と3度目の優勝を狙ったウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)では準々決勝で敗れ、以降に予定していたロジャーズ・カップ(カナダ/モントリオール、ハード、ATP1000)とW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)を臀部の故障により欠場。
現在行われている全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)には会場入りして練習も行っていたが、開幕前に棄権を発表していた。
「自分のチームに加え、先週は何人もの臀部のスペシャリストに診断を受けた結果、長い未来のために決断した」とマレー。
続けて「数々の原因から、コートではストレスがたまるシーズンではあったが、今回の長引く休養とリハビリの後は、再びベストのレベルへ辿り着き、来シーズンはグランドスラムでの優勝を目指して戦えるという自信がある」
「2018年は、全豪オープンへの準備を兼ねてブリスベン大会からスタートさせる。そして今季の終わりには、グラスゴーでUNICEF UKとSunny-sideupのためにロジャーとのエキシビションを楽しみにしている」と、今後への強い想いを綴った。
今シーズンは世界トップ10から、世界ランク4位の
S・ワウリンカ(スイス)、同5位の
N・ジョコビッチ(セルビア)、同10位の
錦織圭が怪我により今シーズンの残り全大会を欠場し、すでに長期休養へ入っている。
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