テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は7日、男子シングルス準々決勝が行われ、第8シードの
錦織圭は第1シードの
A・マレー(英国)に6-2, 1-6, 6-7 (0-7), 1-6の逆転で敗れ、初のベスト4進出とはならなかった。もし錦織が勝利していた場合、日本男子で1933年の
佐藤次郎以来84年ぶりの4強入りだった。
>>錦織ら全仏OP対戦表<<第1セット、ダブルフォルトなどミスが続いた王者マレーの隙を突いた錦織が第3ゲームで先にブレークに成功。第7ゲームで再びブレークした錦織は、ドロップショットなど多彩な攻撃を展開してポイントを先行し、このセットを先取。
続く第2セット、スマッシュのミスやダブルフォルトを犯した錦織は第4ゲームで先にブレークを許す。ベースラインの中に入って積極的に攻撃を仕掛けるも単調なミスが増え、その後もゲームを奪うことが出来ずセットカウント1-1に。
第3セット、第5ゲームで先にブレークされた錦織だったが、粘り強くポイントを重ねて第6ゲームですぐにブレークバックに成功。その後、互いに1度ずつブレークしてタイブレークに突入したがミスが先行してこのセットを落とし、セットカウント1-2と後がなくなる。
第4セットは錦織が第1ゲームで先にブレークに成功したが、マレーを崩すことが出来ずに逆転を許して敗退となった。
両者は今回が11度目の対戦で、錦織の2勝9敗。
一方、4年連続のベスト4進出を果たしたマレーは、準決勝で第3シードの
S・ワウリンカ(スイス)と対戦する。ワウリンカは、準々決勝で第7シードの
M・チリッチ(クロアチア)をストレートで下しての勝ち上がり。
今大会でマレーは復調の兆しを見せており、4回戦ではノーシードから勝ち上がってきた
K・カチャノフ(ロシア)をストレートで下して準々決勝に駒を進めていた。四大大会では全豪オープンと全仏オープンでタイトルに手が届いておらず、今大会で初優勝を狙う。


■関連ニュース■
・錦織を地元紙が評価「劇的」・錦織 ラケット破壊を語る・錦織 不運、ベルダスコを祝福