男子テニスツアーの下部大会である慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2017(日本/神奈川県、ハード、ATPチャレンジャー)で、ベスト8へ進出する快進撃を見せた
上杉海斗が大会後のインタビューで「自分の武器が通用するとわかり、自信になった」とコメントした。
ワイルドカードで今大会に出場した上杉は、1回戦で前週の島津全日本室内テニス選手権大会(京都チャレンジャー)で優勝を飾った
内山靖崇を6-4, 1-6, 6-3のフルセットで撃破。2回戦では、第6シードの
R・ベーメルマンス(ベルギー)を6-4, 3-6, 6-3のフルセットで破る金星をあげ、ベスト8進出を果たした。
伊藤竜馬との準々決勝はマッチポイントを握ったが、あと一歩及ばず7-6 (7-3), 2-6, 6-7 (2-7)の逆転負け。しかし、持ち前のアグレッシブでテンポの速いテニスで、多くの観客を魅了した。
上杉は「ホームだったとはいえ、この大会を通してトップレベルと互角に戦えることがわかった。通用するところとまだ足りないところがあるけど、フィジカル面とかを強化していけば、さらに上を狙っていけると感じた」と振り返った。
さらに「プロになりたいと思っているので、強さだけではなくて自分のプレーに憧れを持ってもらえるようにしていきたいです」と続けた。
上杉はテニスの強豪校の清風高校(大阪)の出身。高校3年時にはインターハイのシングルスで準優勝、ダブルスでは、現関西大学の矢多弘樹とペアを組んで優勝を飾った。
現在は慶應義塾大学テニス部の主将を務めており、昨年の春の関東学生トーナメント決勝で同部の逸崎凱人を下してタイトルを獲得。
8月の全日本学生テニス選手権大会(インカレ)では、早稲田大学の
小林雅哉に敗れてベスト4だったが、12月の全日本学生室内テニス選手権大会(インカレ室内)では中央大学1年で清風高校の後輩でもある
望月勇希を破り、自身初となる全国でのシングルスのタイトルを獲得した。
最後に、上杉は「学生大会はもちろん、チャレンジャーやフューチャーズで、大学生のうちからどんどん上を目指していきたいです」と大学ラストイヤーに向けて意気込んだ。
5日の決勝では、第1シードの
杉田祐一が予選勝者で19歳のクォン・スンウ(韓国)を6-4, 2-6, 7-6 (7-2)のフルセットで下し、大会初優勝を飾った。
また、慶應チャレンジャー国際テニストーナメント2017は、今回より新たに女子ITF25,000ドルの大会も開催される。女子本戦は2017年3月6日(月)から12日(日)にかけて行われる予定。
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