慶應義塾大学テニス部3年生の
上杉海斗は今オフ、tennis365.netのインタビューに応じ、2016年シーズンを振り返った。
上杉はテニスの強豪校、清風高校(大阪)の出身で、現在慶應義塾大学テニス部の主将を務めている。
2016年シーズンは「すごく浮き沈みの激しい、濃い1年といえば濃い1年だった。年末年始に膝の怪我をして、2月くらいに復帰して、そこからあまりテニスもよくなかったけど、最初の春関で優勝できた」とコメント。春の関東学生トーナメントでは同部2年の逸崎凱人をストレートで下してタイトルを獲得した。
「そこからインカレでベスト4、関東リーグで(勝敗がかかった時に)自分が負けて、慶應が王座にいくことができなくて、すごくメンタル的にきつかった時期もあった」と振り返った。
2016年12月の全日本学生室内テニス選手権大会(インカレ室内)決勝では、中央大学1年で清風高校の後輩でもある望月勇希を破って、優勝。1番印象に残った試合としてもこの対戦をあげ、「今まで全国でシングルスのタイトルはなかったので、素直に嬉しい。(今までは)どうしても自分が勝たないといけないと思ったりして、すごく不安を抱えて試合をしていて、それでうまくいかなかった」
「インカレ室内では、勝ち負けを気にせずに、とにかく自分のプレー、全力を出せるように1試合1試合プレーすることができて、それを最後まで貫くことができた。優勝もそうだけど、自分の実力・プレーを出せたことが嬉しかった」とコメントした。
しかし、2016年8月の全日本学生テニス選手権大会(インカレ)は、準決勝で早稲田大学1年の
小林雅哉に敗れてベスト4にとどまった。小林には2015年の全日本テニス選手権、2016年の春の早慶戦と負けが続いている。
1年生との対戦は「向かって来られる方がプレッシャーを感じるが、そこに対してそんなにネガティブにはならない。特にやりづらいなと思う相手はいない」と上杉。小林についても「勝ててはいないけれどあまり気にしていない。自分自身はあまりブレないので、とにかくどんなことにおいても自分次第だと思っている」と話した。
最後に2017年シーズンの目標については「夏のインカレシングルスのタイトルを取りたい。団体戦は、男女ともに王座で優勝する(のが目標)。自分自身もそうだし、慶應としてもそういう目標でやっている。個人でいうと全日本選手権、フューチャーズ、チャレンジャーとか1個上の大会で結果を出すというのが目標。」
続けて「課題はフィジカル面ともっと自分に自信を持つこと。自信を持ってプレーすることもできてきているが、学生じゃなくて、プロの選手たちのメンタリティー(が必要)。まだ学生っぽいところもあるので、そこは、自分のテニスが強くなるうえで必要かなと思う」と締めくくった。
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