テニス界の不正行為を防止するための組織であるテニス保全団体のTIUは10日、ルーマニア出身のA=D・カーペンが八百長をするように他の選手へ近づいた事実を突き止め、生涯出場停止処分を下したと公にした。
TIUの調査で、カーペンは2013年10月に他の選手へ八百長をするように持ち掛け、その見返りとして現金を支払うとした事実が明らかになった。
独立して腐敗防止への審査をしているJ・マルカヒー審査官は、その事案を審査し生涯出場停止処分を課すことを決めた。
加えて、カーペンは公的テニス組織が主催するテニス大会やイベントへの観戦も4年間禁止されている。それは、カーペンが暫定的出場停止処分が開始された2015年9月29日から4年間としている。
2015年に処分が確定したのは、その事案に関わる全ての物事を審査するため、処分を下すのが遅れていた。
現在30歳のカーペンは、2007年11月にシングルス自己最高位の世界ランク1088位、ダブルスでは274位を記録していた。
カーペンの事案は「直接的、間接的に関わらず、どんな大会であれ、その結果に反映されるようなことを企てたり企てようとするものは処分される」というテニス腐敗防止プログラムの規定に該当する。
TIUは、テニス界の腐敗行為撲滅を目指すグランドスラムの役員、ITF、男子プロテニス協会のATP、女子プロテニス協会のWTAによって発案された組織である。
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