テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会最終日の31日、男子シングルス決勝が行われ、第1シードで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)が第2シードの
A・マレー(英国)を6-1, 7-5, 7-6 (7-3)のストレートで下して2連覇達成、さらに歴代最多に並ぶ大会6度目の優勝を飾った。
>>全豪オープン対戦表<<この試合、ジョコビッチは第1セットの第1ゲームからギア全開で挑み、マレーを圧倒。2度のブレークチャンスを全て活かし、わずか30分でこのセットを先取。
第2セットでは、調子を上げてきたマレーと互角のラリー戦を繰り広げ、両者一歩も譲らない展開に。お互いに集中力を最大限まで引き上げてプレーしていたため、思うようなプレーが出来なかった時にフラストレーションを爆発させる場面も見られた。そして、このセットはジョコビッチが2度のブレークに成功して2セットアップとなる。
第3セット、ジョコビッチは第1ゲームからブレークに成功して試合の主導権を握る。しかし、第6ゲームでマレーにブレークバックを許し、タイブレークへ突入。その後はマレーの凡ミスもあり、ジョコビッチがポイント連取に成功。最後はセンターのサービスエースを決めて2時間52分で勝利を手にした。
今回のタイトル獲得はキャリア通算61勝目となった。四大大会では11度目の優勝で、これは男子プロテニス史上5位に並ぶもの。全豪オープンだけを見ると、R・エマーソン(オーストラリア)に並ぶ6度目の優勝を果たした。
ジョコビッチは今大会、1回戦で
H・チャン(韓国)、2回戦で主催者推薦枠の
Q・ハリス(フランス)(フランス)、3回戦で第28シードの
A・セッピ(イタリア)を下し、4回戦では第14シードの
G・シモン(フランス)に大苦戦を強いられるもフルセットで勝利して8強入り。準々決勝では第7シードの
錦織圭を下し、準決勝で第3シードの
R・フェデラー(スイス)との大一番を制して決勝へ駒を進めていた。
今大会で、シモン戦のように競った試合もあったが、ジョコビッチが「負ける」と思う瞬間はなかった。それは、にじみ出る王者としての自信なのか。どんなに調子が上がらない時でも、試合中に調整して対応出来るところが圧倒的な強さに結びついているのかもしれない。
昨年は数々の快挙を成し遂げたジョコビッチだが、今年も最初のグランドスラムである全豪オープンでタイトルを獲得し、好調なスタートを切った。
>>WOWOWで全豪オープン実況中!吉崎仁康氏による現地レポート<<
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